不動産投資と聞くと、「安定収入」「堅実」「不労所得」といったポジティブなイメージが思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか?
しかし、実際には「破産」「自己破産」「競売」といった言葉が隣り合わせにある世界でもあります。
「なぜ不動産投資で破産する人がいるのか?」
「自分は大丈夫だろうか?」
今回は**不動産投資で破産してしまう人に共通する“3つの特徴”**を、わかりやすい例えとともに解説します。
この記事を読めば、あなたの投資スタイルが破産リスクと隣り合わせなのか、今すぐ見直すヒントになるでしょう。
1. シミュレーションが甘すぎる:「楽観シナリオ」に依存しすぎている
✅家賃収入=返済額以上 → それだけでOKだと思っていませんか?
破産する投資家の大半は、「購入前の数字の甘さ」が命取りになっています。
たとえば、ローン返済額が月8万円で、家賃収入が月9万円あるから大丈夫!という考え方。
これは、「お金の綱渡り」をしている状態です。
🧠 例えるなら…
「満タンの水の入ったコップを持ちながら綱渡りをするようなもの」です。少しの風や揺れで、水(キャッシュ)がこぼれ、バランスを崩して落下(破産)します。
📉 現実ではこんな“ズレ”が起こる
- 入居者が退去 → 空室期間2〜3ヶ月
- 原状回復工事費が予想以上(敷金では足りない)
- 家賃下落、管理費上昇、固定資産税増加
シミュレーションでは「空室率10%」「修繕費は年5万円」「家賃下落なし」など、都合の良い数字を入れていませんか?
☑チェックポイント
- 家賃が1万円下がっても黒字か
- 1年の空室でも資金が持つか
- 修繕費が想定の倍でも対応可能か
2. 自己資金ゼロ+フルローン:「レバレッジ依存型」投資家
💥「他人のお金で資産を増やす」ことの落とし穴
最近は「自己資金ゼロで始める不動産投資」などという広告も見かけますが、これは非常にリスクが高い戦略です。
フルローン+諸費用ローン+ローン返済比率ギリギリといった状態では、突発的な支出に対応できません。
🧠 例えるなら…
「ライフジャケットなしで川下りするようなもの」です。急な流れ(事故)に対応できず、あっという間に沈みます。
💸 金利上昇リスク、返済比率の罠
- 金利が上がれば月々の返済額も上昇
- 空室が1ヶ月続けば即赤字
- 修繕や火災保険の更新でキャッシュフローが崩壊
破産した投資家の多くが、「借りられるだけ借りてしまった」結果、1つのアクシデントが全体を崩壊させています。
☑チェックポイント
- 手持ち資金が常に6ヶ月以上あるか
- 毎月の家賃がなくても半年耐えられるか
- 複利ではなく“逆複利”の恐怖を理解しているか
3. 「場所」より「利回り」重視:数字だけで物件を選んでいる
📍立地軽視が招く“空室リスク”
初心者にありがちなのが、「表面利回り12%」など、数字の高さだけで物件を選んでしまうこと。
地方や駅から遠い物件ほど、利回りは確かに高く見えますが、入居者がいなければ収益はゼロです。
🧠 例えるなら…
「誰も来ないレストランを出店して、食材だけ仕入れてる」ようなもの。コストだけが積み重なり、利益はゼロどころかマイナスになります。
📊 入居率の情報を鵜呑みにしない
- 不動産会社が「90%以上の入居率です!」と言っても、その裏に何人の退去者がいたかまでは見えません。
- 「賃貸需要」「エリア人口動態」「周辺供給状況」を数字で確認する必要があります。
☑チェックポイント
- 最寄駅から徒歩何分か?
- 周辺の競合物件は何件あるか?
- 過去3年間の空室率の推移を確認したか?
🔍まとめ:あなたは大丈夫?
最後に、不動産投資で破産しないために、今一度以下をチェックしましょう。
危険サイン | 自己チェック |
---|---|
シミュレーションが甘い | 空室や家賃下落の耐性あり? |
自己資金ゼロ、フルローンに頼っている | 半年分のキャッシュあり? |
利回りだけで物件を選んでいる | 立地や需給のデータを見ている? |
✨この記事のまとめ
- 不動産投資で破産する人の多くが「楽観的すぎる計画」「過度な借金」「立地軽視」という共通点を持っている
- 成功している人は、“最悪のケースを前提に投資判断している”
- 利回りの数字ではなく、「現実のキャッシュフロー」「出口戦略」を重視すべき