この記事では、仮想通貨を売買する際に多くの人が迷う「販売所」と「取引所」の違いと、それぞれのメリット・デメリット、使い分け方について、初心者にもわかりやすく丁寧に解説します。
💡最初に:販売所と取引所はどう違うの?
仮想通貨の売買を始めようとすると、必ず出てくる2つの言葉が「販売所」と「取引所」。
どちらもビットコインなどの仮想通貨を買ったり売ったりする場所ですが、価格の決まり方や取引の仕組みがまったく異なります。
- 販売所:運営会社(交換業者)と直接売買する
- 取引所:ユーザー同士で売買する場を提供する
たとえるなら…
販売所=空港の売店でお水を買うようなもの(高いけどすぐ買える)
取引所=スーパーで買うようなもの(安いけど自分で選ぶ必要がある)
🏪販売所の特徴:スピード重視で初心者向け!
✅ 仕組み
販売所は、仮想通貨取引所そのものが在庫を保有していて、ユーザーに売る/買い取るスタイルです。
ユーザーは業者が提示した価格に同意するだけで取引が完了します。
✅ メリット
- スピード重視: ボタン1つで即時売買できる
- 迷わないUI: 難しい注文画面なし、金額入力だけでOK
- 初心者にやさしい: 相場を読む必要がない
❌ デメリット
- スプレッドが広い: 売値と買値の差が大きい(2〜5%程度も)
- 市場価格より不利なことが多い: すぐに損が出ることも
🔍具体例
たとえば、ビットコインの市場価格が700万円のとき、販売所では:
- 買値:715万円
- 売値:685万円
買った瞬間に約30万円の含み損になることも…。これは初心者にとってかなりのリスクです。
🏛️取引所の特徴:コスト重視で慣れた人向け!
✅ 仕組み
取引所では、ユーザー同士が希望価格を出し合い、マッチング(板取引)によって売買が成立します。
この形式では、運営会社は場を提供するだけで、価格はユーザーの需要と供給で決まります。
✅ メリット
- スプレッドが非常に狭い: 数十円〜数百円程度
- 公正な価格で取引できる: 市場価格に近い
- 希望価格を設定できる(指値注文)
❌ デメリット
- やや複雑な画面構成
- 注文が成立しない可能性がある
- 短期で売買したいときに不便
🔍具体例
取引所でBTCを買いたいとき、自分で「699万円で買いたい」と指定できます。
売り手が現れた時点で注文が成立し、手数料もわずか0.01〜0.15%程度です。
📊比較表:販売所と取引所の違いまとめ
項目 | 販売所 | 取引所 |
---|---|---|
価格決定方式 | 業者が設定 | ユーザー間の需給 |
スプレッド | 広い(1〜5%) | 狭い(ほぼゼロ) |
取引相手 | 取引所(業者) | 他のユーザー |
注文成立 | 即時 | 成立に時間がかかることも |
注文形式 | 成行のみ | 成行・指値 |
操作性 | 簡単 | やや複雑 |
向いている人 | 初心者・短期売買 | 中上級者・コスト重視 |
💰長期的に見ると、どっちがお得?
基本的に、「取引所」を使ったほうが確実にコストを抑えられます。
✔︎ 数ヶ月〜数年のトレードで差が出る!
仮想通貨は何度も売買する人が多く、そのたびにスプレッド分だけコストがかかります。
例えば1回のスプレッドが2%でも、年間10回取引すれば実質20%のコストになります。
- 販売所:毎回数%の手数料(スプレッド)
- 取引所:取引手数料は0.1%以下、スプレッドは無視できるレベル
これは、高速道路を使って1区間ごとに高い通行料を取られるようなもの。
知らないうちにコストが積み重なっていきます。
🧭どちらを使うべき?目的別おすすめ
あなたの目的・状況 | おすすめ |
---|---|
仮想通貨に初めて触れる | 販売所でまず少額トライ |
コストを抑えたい | 取引所で板取引に挑戦 |
急いで売りたい/買いたい | 販売所(即時性) |
相場を見ながら戦略的に取引したい | 取引所で指値注文 |
損切りや利益確定を素早くしたい | 両方を併用(取引所+販売所) |
✍️筆者の実体験:使い分けが一番コスパが良い!
筆者自身も、はじめは販売所で損していました…。
たとえば、リップル(XRP)を1,000枚買ったとき、販売所だと1万円以上余計に払っていた計算に…。
現在は:
- 普段の売買:取引所
- 緊急時(大暴落など):販売所で即売却
このように、状況に応じて使い分けるのがベストだと感じています。
❓よくある質問(FAQ)
Q. スプレッドってなんですか?
A. 「買う価格と売る価格の差」のことです。この差額が大きいほど、実質的な手数料負担が大きくなります。
Q. 取引所の方が安いなら、なぜみんな販売所を使うの?
A. 操作が簡単で、即時に売買できるため、特に初心者には人気です。
Q. 販売所でも損しない方法はある?
A. 価格の急上昇前に買う、あるいは少額で利用するなどでリスクは抑えられます。
📝まとめ:販売所と取引所は「目的」で選ぼう!
ポイント | 販売所 | 取引所 |
---|---|---|
スピード重視 | ◎ | △ |
コスト重視 | △ | ◎ |
操作の簡単さ | ◎ | △ |
自由な価格設定 | × | ◎ |
おすすめ度 | 初心者に◎ | 慣れた人に◎ |
「簡単に・すぐに取引したい人」は販売所、
「安く・戦略的に売買したい人」は取引所がベストです!