徹底批評『引き寄せの法則を全部やったら、効きすぎて人生バグりかけた話』の評判レビュー

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概要

この本は、角由紀子さんというスピリチュアル/オカルト領域で長らく活動してきた編集者が、「引き寄せの法則」(想いや思考が現実を呼び寄せる、といういわゆる自己啓発/スピリチュアル系の法則)をまさに“全部試してみた”経験をもとに、自分に起きた現象の良い部分も怖い部分も含めて赤裸々に書いた体験記兼考察本です。

著者自身が瞑想、倍音セラピー、ヘミシンク、体外離脱トレーニング、アイソレーションタンク、アヤワスカなど、比較的過激・非日常とも言える手法を実践。願望が叶う奇跡的な体験もあれば、思いもよらぬ副作用や混乱、精神的な不安定さ、現実との距離感のズレなどの「効きすぎてしまった」結果も語られています。

本書はただ「引き寄せはいいものだ」という肯定の立場だけでなく、「引き寄せに溺れること」「過度の依存」「願いの連鎖」「願ったものが思わぬ形でやってくる」など、リスクや注意点も招く体験を作者が実践・分析しており、ポジティブ思考や“引き寄せブーム”へのアンチテーゼ的な視点も持ち合わせています。

また、「なぜ願いが叶う人と叶わない人がいるのか」「願いが叶った後になぜ満たされないと感じるのか」など、単なる実践記録だけでなく、構造的・心理的な分析も含まれており、理論と実践の両方を見せようとしている構成です。

仕様としては224ページ、本体価格1,500円(税込1,650円)で扶桑社からの出版。読者対象はスピリチュアル系、自己啓発系に興味がある人、あるいは「引き寄せの法則って本当に効くの?」「効きすぎるとどうなるの?」という疑問を持っている人等。


読者の口コミ・評判

実際にこの本を読んだ人たちのレビューや感想を多数見てみると、肯定的な評価、中立的な意見、批判的な意見、それぞれが一定数あります。以下、典型的なものを整理します。

肯定的な意見

  • 体験の“濃さ”とリアルさが魅力
    著者が実際に様々な引き寄せ系・スピ系手法を試して、その結果どんなことが起きたかを、自分の体で“痛み”や“怖さ”や“嬉しい驚き”を含めて語っているので、読む者にとって「読むだけではわからない」実践の匂い・重みがある、という声が多い。
  • 読みやすさ/エッセイ風の語り口
    難しい理論だけでなく、著者のユーモア、戸惑い、失敗、期待と混乱などが率直に書かれており、スピリチュアル初心者でも引き込まれるという感想。一気に読んでしまったという人が多い。
  • 警鐘としての価値
    引き寄せの法則を称賛する側ばかりでなく、「効きすぎ」の危うさをリアルに示すことで、読者自身が“ブレーキを持って使う”ことへの視点を与えてくれるという肯定的評価。「引き寄せ依存」や「スピ依存者への警告本」という言い方をするレビューもある。
  • 実践ヒントも得られる
    願いを叶えるための準備・心の整え方、動機や願いそのものの在り方を問う部分、現実とのバランスをどう取るか等、実践に応用できそうなヒントが多数含まれているという声。
  • 著者の誠実さ
    “効く”ことだけを誇張する自己啓発本とは異なり、効きすぎて怖かったり後悔しそうになったりする瞬間についても包み隠さず書いている、その率直さが信頼できる、という意見。

中立的/注意を要する意見

  • 敷居が高い/真似しづらい部分も多い
    瞑想、断食、アヤワスカ体験など、時間的・体力的・金銭的コストや、精神的リスクが伴う実践が多く載っており、すべてを試すのは多くの人にとって現実的ではない、という声。
  • 個人差の大きさ
    「これは自分にも効くかも」と感じる部分もあるが、著者の感受性・体力・既往の経験などが普通の人と異なることを、読者自身が感じてしまうという感想。「著者だからここまでできた/ここまで感じられた」のでは?という前提を持って読む必要があるという意見。
  • 効きすぎて怖い/怖くて読み進めにくい部分がある
    あまりに不思議で強烈な体験や、現実感が揺らぐような/精神的に揺さぶられる描写があって、読む人によっては重い・怖い・引いてしまうという声。スピリチュアルが苦手な人には過ぎた刺激があるという中立的な評価。
  • 期待と実際のズレ
    本の紹介やタイトルから「願いがすぐ叶う」「魔法みたいな現象がたくさん起きる」といった期待を持って読み始めたが、実際には「叶うこともあったが、それ以上に混乱や代償もあった」というスタンスなので、「思ったほどラクではない」「普通の生活者には使いこなせそうにない」という印象を持つ人も。

批判的な意見

  • 過度の誇張・曖昧な記述
    「本当にこれ全てが引き寄せの法則だけで説明できるのか?」「超常現象と心理現象・錯覚と区別があいまいではないか?」という疑問。体験談そのものは面白いが、“法則”としての普遍性や再現性には疑いを投げかける意見。
  • 科学的・合理的な説明の不足
    引き寄せの法則のメカニズムや“なぜ願いは叶うのか/叶わないのか”といったことに関して、著者が個人的な体験やスピリチュアル系/オカルティックな視点を採るため、科学的根拠や心理学・脳科学などの専門的な裏付けが弱いと感じる人がいる。
  • 自己責任・リスクの説明が十分か?
    副作用や混乱があると書かれてはいるが、それを実践する際に読者が適切に自分を守る方法(メンタルケア、境界設定など)がどこまで具体的か、という点で「もう少し慎重な指導がほしかった」という意見。
  • 読むと“引き寄せジャンキー”になりそう
    願いを叶えるためにまた次の願いを追いかけてしまう、終わりが見えずに欲望の渦に飲まれる、というリスクが本書内でも描かれており、それに巻き込まれやすい性格の人は読むと逆に苦しくなる可能性がある、という批判的な見方。

賛否の整理

上記の口コミをもとに、本書の良い点と注意すべき点を、私なりに要点を整理してみます。

良い点注意・デメリット
引き寄せ/スピリチュアル実践を「全部試してみる」ことで見えてくるリアルな体験がある。実践の内容が過激・非日常的なものもあり、普通の人には手が届きにくい部分がある。
願いが叶う喜びだけでなく、その裏にある混乱・代償・依存性などの影響にも光を当てている。科学・合理性からみると説明が足りない、或いは信じがたい体験が含まれるため、懐疑的な人には受け入れがたい部分がある。
文体が重くなく、エッセイ的・体験記的な読み物としても楽しめる。読み手によっては重い体験描写や精神的に揺さぶられる部分があり、心の準備が必要な章もある。
読者に「引き寄せ」との付き合い方、距離感を考えさせるきっかけを与えてくれる。“願いを追い求めること”が自己強化サイクルとなるリスクがあるため、読んだあとに消耗する可能性もある。
スピ依存・引き寄せ難民など、引き寄せブームの周辺にいる人たちへの警鐘としてだけでなく、希望やヒントも含んでいる。実践がスピリチュアル初心者だと誤解や無理を招く可能性、また、実践後のケアやサポートについては読者自身の対応力に頼る部分が大きい。

本書がおすすめな人

この本から特に得るものが大きそうな人、向いている読者のタイプを以下のように整理します。

  1. スピリチュアル・引き寄せ法則に興味がある人
    「どこまで効くんだろう」「試してみたい」と思っている人には、その全体像と体験まるごとを見せてくれるので価値が高い。
  2. 自己啓発/願望実現系の本を既に何冊か読んでいて、もっと“深いところ”を知りたい人
    単なるポジティブ思考やアファメーション、引き寄せテクニックだけで満足しなくなってきた人には、本書のリスクや負の側面も含めた実践が役立つ。
  3. 好奇心が旺盛で、非日常的体験を含む話が好きな人
    オカルト、体外離脱、変性意識、アヤワスカなど、普通の自己啓発書にはあまり出てこない話が好きな人には、エッセイとして興味深く読むことができる。
  4. 願いを叶えることだけでなく、“その後どうなるか”、その影響・副作用も知りたい人
    「願いが叶えばハッピー!」というだけでなく、叶った後の心・生活の変化、期待と現実のギャップ、自分がどう変わるか/どう壊れるかを見ておきたい人。
  5. 批判的思考・自己分析ができる人
    本書の中で語られているような強烈で美しくも怖い体験を読んだとき、自分とのズレを冷静に考えられる人、自分がどこまでできるかを見極められる人には、本書は有益な“刺激”になる。

本書が合わない・注意したほうがいい人

逆に、あまりおすすめでない人や、この本を読む際に注意したほうがよいタイプを挙げておきます。

  • 自己肯定感が低い・メンタルの安定感に自信がない人
    強い非日常体験や、“願いが叶った後の混乱”など重めの話が含まれているため、読むと心が揺れやすい人には負荷が高い可能性あり。
  • スピリチュアルが苦手/懐疑的な人
    スピ系用語・体験が多数出てくる。そういうものを信じない・参照したくない人には、内容の受け入れが難しい。
  • 手軽なテクニックだけを求めている人
    「簡単なアファメーション」「毎日ポジティブに言葉を唱える」「ちょっとした願望実現」などだけが目的なら、本書の“効きすぎて怖くなるレベル”“本格的な体験”はオーバースペックとも言える。
  • 現実主義/科学重視の立場の人
    現象や体験がスピリチュアル・超常領域を含むため、「証明可能で再現可能な法則」を求める人には、あくまで個人的体験・著者の主観の域を出ない部分が多い、と感じるかもしれない。
  • 願いを叶えたいが過度に願望を膨らませやすい人
    本書自体が「願望→願望→願望」と次々追いかけてしまうループや、満たされない焦燥や依存感についても警鐘を鳴らしているが、“願い願い”状態に入りやすい性格の人は、この本を読むことでさらに願望に囚われやすくなる危険性がある。

なぜこの本は「効きすぎてバグりかける」ほどになったのか:本書の核心部分の分析

内容から見えてくる、本書のキーメッセージ/核になっているポイントを整理します。これを知ると、どのような読び方をすればいいかが見えてきます。

  1. 「全部やってみる」ことによる副作用の顕在化
    著者は引き寄せ法則のあらゆる手法を試すことで、“普通の自己啓発書”では見過ごされがちな副作用を体験している。たとえば、願いが叶った後に満足できなかったり、叶っていないことに過敏になる、現実とのギャップが大きくなる、不安や恐れが増す、精神的揺らぎが起きる、といったこと。
  2. 願い・動機の純粋さの重要性
    引き寄せを試す際に、「どうしてそれを願うのか」「その願いが自分にとって本当に意味があるか」という動機の部分を問う章・節があり、そこを曖昧にすると願いが思いがけない方向に動いたり願望が過度に膨らんだりする可能性がある、ということを著者自身強調している。
  3. 引き寄せ法則の“中毒性”
    願望が次々と叶うと、その快感・期待感が強くなり、“もっと大きく”“もっとすごいことを願いたい”“願いが叶わない感”が恐怖になってくる――この連鎖構造、中毒のような心理が引き寄せ体験には付きまとう、という警告。
  4. 意識のレベル・変性意識体験の境界
    アヤワスカなどの薬物的・儀礼的体験、瞑想・断食・アイソレーションなど極端に意識が変化する環境の体験などが含まれる。こうした体験は「普通」の日常感覚をゆるがすため、体験後に現実とのズレを感じたり、自分がどこにいるか分からなくなるような感覚を抱くこともある、という点。
  5. 現実とのバランス・ケアの必要性
    本書はただ願いを叶える方法を羅列するだけではなく、願いを叶えた後・願いを追いかける過程で生じる心のケア、現実との折り合い、境界の設定などが重要であることを繰り返している。願いを描くと同時に、自分が「ここまでなら耐えられる」というラインを知っておくこと、自分の生活・肉体・関係性が崩れないようにすることを重視している。

総合評価(私の見立て)

この本は、「引き寄せの法則」に対して興味を持っている読者の中で、“表層的な願望実現”では満足できない人・もっと深く知りたい人・スピリチュアル体験の光と影をちゃんと理解しておきたい人にとって、大きな価値を持つ本だと思います。

一方で、「楽して願いを叶えたい」「ポジティブ思考だけ身につければいい」という期待を持って読むと、かなり衝撃を受けるかもしれないし、逆に落ち込んでしまう可能性もあります。本書は“覚悟を持って読む”本だ、と言っていいでしょう。


具体的なおすすめ・読後の注意ポイント

読んだ後、あるいは読む前に抑えておきたい具体的なポイントです。

  • 自分の動機を問い直す:願いを叶えたい理由は何か、その願いが本当に自分にとって価値があるのかを考えたうえで使うこと。
  • 実践は段階的に:本書は“全部やってみた”形だけど、読者が真似できる範囲を選んでやること。最初から過激なものを取り入れると負担が大きい。
  • 変性体験・非日常体験には慎重に:瞑想・断食・アヤワスカなどは心身への影響が大きいため、自分の健康状態や精神状態をよく見て無理をしないこと。
  • バランスを取る:願望実現を追うあまり、日常生活・人間関係・体調などが犠牲にならないよう、現実との折り合いをつける。
  • 失敗や混乱も受け止められる余裕とサポートを持つ:もし願いが叶っても、思った方向と違ったり、叶っていないことに苛立ちを感じたりすることもある。そういうときに相談できる相手や心のケアができる習慣を持っておくこと。

線引き・期待値の調整

この本を読む際には、以下のような線引き・期待値の調整をしておくと、読後の混乱が少なくて済むと思います。

  • この本は「万能薬」ではない:引き寄せの法則が、どんな願いにも、どんな人にも同じように効くものではない。個人差・環境差・精神状態などによって効き方も副作用も大きく異なる。
  • 「願いを叶える=幸せ」ではない:願いが叶うことが必ずしも幸福や満足につながるわけではないということが、本書の一つの肝。願い自体や願いを持つプロセス・その後の自分自身の変化を見ていくことが大事。
  • スピリチュアル経験が“重い”ということを認める:不思議体験・変性意識の体験などは、楽しいものだけではなく心が揺さぶられるものでもある。怖さ・不安もあるということを受け入れる準備をしておくこと。

結び・この本の意味

『引き寄せの法則を全部やったら、効きすぎて人生バグりかけた話』は、今の自己啓発/スピリチュアルブームの中で、非常に重要な“歯止め”の役割を持っている本だと思います。

多くの「願いを叶える」「思考が現実化する」といったポジティブな主張は、人を励ますには良いけれども、同時に「叶わない自分」に対する罪悪感や焦りを生むこともある。また、願いを追いかけることそのものがストレスや不安の元になることも多い。本書は、そうした側面を遠慮なく見せてくれる。

願いを描くこと・願いを叶えることは確かに楽しく、力があるものだ。本書はその楽しさを裏付ける体験をたくさん持っている。しかしそれ以上に、願いが叶う前/叶った後、あるいは叶いすぎたときに何が起きるかを知っておかないと、願望追求の旅は思いのほか過酷になる、という教えを含んでいます。

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