保険と聞くと、「難しそう…」「なんとなく入っておいたほうが安心」というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?しかし、保険は“人生のステージ”によって必要な種類も金額も大きく変わります。
このガイドでは、「もしものリスクを極力取りたくない」という人に向けて、年齢別に見直すべき保険を総点検していきます。無駄な保険料をカットしながらも、必要なリスクだけはしっかりカバーするコツをわかりやすく解説します✨
🔰20代:最低限でOK。でも“備え”はスタートさせよう
主なリスク
- 病気やケガによる入院
- 働けなくなることによる収入減
- 賃貸トラブル・対人事故(自転車・バイク等)
おすすめ保険
✅ 医療保険(掛け捨て)
まだ若いからこそ保険料が安く、長期的に安心。入院給付・手術給付・通院保障など、基本を押さえるだけでOK。
✅ 就業不能保険(所得保障)
長期間働けなくなると、収入ゼロに。社会保険の傷病手当金だけでは不安な人にはおすすめ。
✅ 個人賠償責任保険(自転車事故など)
月数百円で1億円以上補償されることも。家族全員カバーできるタイプも要注目。
ポイント💡
結婚・出産などのライフイベントがまだ先なら、貯蓄型は不要。その分、つみたてNISAなどの資産形成に回すのが合理的です。
👨👩👧30代:家庭と責任が増える。守るべき“人”ができたら保険も変わる
主なリスク
- 配偶者や子どもへの経済的負担
- 住宅ローン返済リスク
- 教育費や生活費の長期的な備え
おすすめ保険
✅ 定期死亡保険(収入保障型がおすすめ)
一家の大黒柱に万一があった時に備える。毎月◯万円が数十年に渡って支給されるタイプが安心。
✅ 医療保険+先進医療特約
治療技術の進化に合わせて、先進医療にも対応できるように。
✅ がん保険(シンプルなもの)
がん治療は長期化・高額化の傾向。入院・通院・治療給付金のバランスを確認。
ポイント💡
保険料が家計を圧迫しないように、保障は“必要最低限”に。保険は「万が一に備えるもの」、教育費などは「貯蓄で準備」が理想です。
🧑🦳40代〜50代:健康リスクが現実味に。見直しのタイミング!
主なリスク
- 病気のリスク増加(がん・脳卒中・心筋梗塞)
- 親の介護問題
- 住宅ローン残債や教育費ピーク
おすすめ保険
✅ 三大疾病保険 or 特約追加
医療保険に三大疾病保障を追加するだけでリスク管理の幅が広がる。
✅ 長期就業不能保険
もしものときに家計が破綻しないよう、働けないリスクを備える。
✅ 介護保険(親 or 自分用)
親の介護に備えるなら、保険よりも公的サービスや貯金が優先。自分の介護に備えたい人は、シンプルな一時金型から。
ポイント💡
40代は見直しのベストタイミング。不要な保険を解約し、新たなリスクに備えることが重要です。
👴60代〜:公的年金と医療制度の理解がカギ
主なリスク
- 入院・通院など医療費負担
- 自立できなくなった際の介護
- 相続・死後の整理費用
おすすめ保険
✅ 医療保険(終身型・一生使えるタイプ)
70代以降でも使える保険かどうか、保障内容と条件をしっかり確認。
✅ 介護保険(自分用)
自宅での介護に備えるなら、毎月定額がもらえるタイプがおすすめ。
✅ 葬儀費用の準備(終活保険・貯蓄)
100万円前後の準備があると、家族への負担がグッと減ります。
ポイント💡
年金や高額療養費制度など、公的保障をフル活用する前提で保険は“補足”に留めるのがベターです。
🧭まとめ:保険は“買う”ものではなく“選ぶ”もの
人生のステージごとに変わるリスク。必要な保障も保険も、その都度見直すことで**「保険貧乏」にならず、「本当に必要なリスク」にだけ備えられます。**
保険は「安心を買う」ものではありますが、過剰な安心はムダな出費にもなりうるのです。逆に、何も備えていないと、ちょっとしたトラブルで人生設計が崩れてしまうことも…。
たとえるなら、「保険はクッション」。転んだときに痛みを和らげてくれますが、転ばなければ必要ないし、必要以上に分厚いクッションは持ち歩くのが重たいということです。
✅この記事のポイントおさらい
- 20代は最低限でOK。自転車保険・医療保険が中心
- 30代は家族のために死亡保障を追加。がん保険も検討
- 40〜50代は見直しタイミング。健康リスクへの備え
- 60代以降は「足りない分を補う」公的制度活用前提で