「審査に落ちた…」その情報、次のローンに影響するって知ってた?

ローン

はじめに|「落ちた理由がわからない」が一番危険

ローンの申し込みをして、「審査に落ちた」と連絡を受けたとき、
あなたは何を考えましたか?

「たまたまだろう」「次は別の会社で…」と思って、すぐに次の申込をしていませんか?

実はそれ、審査にさらに通りにくくなる“負の連鎖”の始まりかもしれません。

この記事では、審査落ちという“履歴”が信用情報にどう記録され、次の審査にどう影響するのかをわかりやすく解説し、避けるべき行動と、取るべき戦略をお伝えします。


審査に落ちると「申込情報」が信用情報に記録される

ローン審査に落ちても、信用情報機関には以下の情報が登録されます:

  • 申込日
  • 申込先の会社名
  • 申込目的(ローン or クレカ etc.)
  • 契約成立 or 否決(落ちた)

この記録は通常、6ヶ月間残り続けます


「申込履歴が多い人」=「資金難の人」と見なされる

金融機関の審査担当者は、申込情報を見て次のように判断します:

  • 「この人、短期間に何社にも申し込んでる…」
    → 資金繰りに困っている?切羽詰まっている?
    → リスクが高いかも…

この状態を俗に**「申込ブラック」**と呼び、信用スコアが下がっているわけではなくても、心理的に“危険な人”と判断されやすくなるのです。


「落ちた情報」そのものは記録されないが、履歴は残る

よくある誤解:

「審査に落ちたって情報は記録されないって聞いたけど?」

これは半分正解で、半分不正解です。

✔ 審査結果(可決か否決か)は、信用情報には登録されません。
✘ しかし「申し込んで、契約に至らなかった」という事実は残ります。

→ 結果として、「審査に落ちたこと」は間接的に伝わってしまうのです。


短期間に申し込みを繰り返すとどうなる?

❌ 悪循環の典型例:

  1. A社に申し込んで審査落ち
  2. 焦ってB社・C社にも連続申し込み
  3. 申込情報が一気に増え、申込ブラック状態へ
  4. 審査通過率がさらに低下
  5. 信用スコアが低下していないのに「危険人物扱い」

→ このループに入ると、半年間はどこに申し込んでも通らない状態になりかねません。


審査に落ちたときに絶対やってはいけない行動3選

❌ ① 同時に複数社へ申し込む

→ 各社で「申込履歴」が重複し、すぐにバレます。

❌ ② 落ちた理由を調べず、やみくもに再申請

→ 原因を改善しないまま繰り返せば、信用評価は下降の一途。

❌ ③ 申し込み内容を誤魔化す

→ 年収や勤務年数を「盛る」などの虚偽記載は、バレた瞬間に永久に信用を失います。


審査に落ちたらやるべき“再出発”の戦略

✅ ステップ①:信用情報を本人開示でチェック

CICやJICCに情報開示請求(数百円で可能)を行い、延滞・異動・多重申込の有無を確認


✅ ステップ②:申込期間を「6ヶ月以上」空ける

申込履歴は通常、6ヶ月で自動消去されます。
その間は申し込みを控え、信用情報を回復させる時間としましょう。


✅ ステップ③:審査に通りやすい条件を再設計

  • 借入希望額を下げる
  • クレジットカードの保有枚数を整理する
  • キャッシング枠をゼロに設定
  • 安定した収入証明を用意する
  • 勤続年数が短いなら時期をずらす

→ 「準備が整った状態で1社に絞って申し込む」が鉄則です。


まとめ|“履歴”があなたの信用を作っている

審査に落ちたことは、誰にでも起こり得ます。
しかし、その後の行動こそがあなたの信用を左右する最大のポイントです。

  • 落ちた事実は記録されないが、「申込履歴」は残る
  • 連続申込は逆効果。「落ち着いて間を空ける」が正解
  • 信用情報は“見えないスコア”。開示して自分で把握することが重要

ローン審査は、**“情報戦”であり、“信頼構築のプロセス”**です。
焦らず、正しい戦略で再チャレンジしましょう。