結婚式の披露宴で、意外とゲストの印象に残るのが「BGM(音楽)」です。
華やかに始まり、感動的に締めくくる──そんな理想的な式を目指すうえで、BGMは**“空気をつくる裏の主役”**とも言える存在。
しかし、選び方を間違えると……
- 会場の空気が冷める
- 感動が台無しになる
- 一部のゲストから「不謹慎」と思われる
といった**“地雷BGM”による事故**も発生しています。
本記事では、披露宴で避けるべきNG曲の特徴と、選び方のポイント、ジャンル別のおすすめ例を解説します。
「式場のBGMは自由に選べるけど、何を選んだら正解かわからない…」という方に向けた、安心できるチェックガイドです。
🎵なぜBGM選びで“空気が壊れる”ことがあるのか?
披露宴BGMは「無音を防ぐもの」ではなく、空気感・印象・ストーリー展開をつくる演出装置です。
そのため、曲調や歌詞の内容が合っていないと、演出の空回りや場違いな印象が生まれてしまいます。
▼よくある失敗例
- 明るい入場シーンなのにバラードが流れて重い雰囲気に
- 感動の手紙シーンなのに「別れの曲」が流れて涙どころではない
- 洋楽の歌詞が実は“離婚ソング”だった
➡️ BGMは「意味のある選曲」こそが大切なのです。
❌披露宴で避けたい「NG曲」の特徴とは?
以下に該当するタイプの楽曲は、シーンや来賓層によって“事故”につながる可能性があります。
NG①:歌詞に「別れ」「死」「裏切り」などの言葉が含まれる
一見ロマンチックなバラードでも、歌詞に「さよなら」「一人」「別れ」などが含まれている場合、シーンの内容と真逆の印象を与えることに。
例:
- 洋楽のラブバラードに見えて実は失恋ソング
- 歌詞が「もう戻れない」など、永遠の愛と逆の意味を持つ表現
NG②:激しすぎるテンポや過剰なビート
披露宴はあくまで“上品さ”が求められる場。
EDMやヒップホップ、ラウド系ロックは会場の雰囲気を壊すリスク大。
特に以下の場面では注意:
シーン | 曲調NG例 |
---|---|
入場 | 激しいドラム、早すぎるテンポ |
ケーキ入刀 | 重低音・ノイズ系 |
手紙朗読 | テンポのあるビート・不協和音系 |
NG③:ネガティブな過去のニュースと結びつく曲
社会的事件や不祥事で注目された曲やアーティストの楽曲は、一部ゲストに違和感を与えることも。
特に年配ゲストは報道の印象を強く持っていることが多いため注意が必要です。
NG④:新郎新婦の“内輪ネタソング”
二人にとっては思い出の曲でも、ゲストが置いてけぼりになる可能性があります。
パロディ系、アニメソング、マニアックすぎる選曲なども要検討。
📋ジャンル別:BGMの選び方ガイド
▶ 入場・退場:堂々とした始まりと余韻を演出
- OK例:クラシックアレンジ、ポップスのインストゥルメンタル、壮大なバラード
- NG例:バラードで始まると“お葬式のような空気”になることも
▶ ケーキ入刀・乾杯:明るさ・軽快さ・祝祭感
- OK例:アップテンポな洋楽・明るい邦楽ヒット曲・ジャズアレンジ
- NG例:「切る」動作に絡めて失恋ソングを使うのはNG
▶ 手紙朗読・記念ムービー:感動の流れを壊さない
- OK例:優しいピアノ、歌詞が控えめなボーカル入り曲
- NG例:不穏な曲調、悲しすぎる・ドラマチックすぎるBGM(逆に“泣かせにきた感”で冷める)
👂BGMで“失敗しないため”の3つのチェックポイント
✅ ① 歌詞の意味を確認する(邦楽・洋楽ともに)
- 特に洋楽は“離婚ソング”や“復讐愛”などが多く含まれているため注意
- 和訳サイトを使って内容を確認しておくのが安全
✅ ② シーンごとの「感情トーン」に合わせる
例:
- 入場 → 高揚感・ワクワク
- 手紙 → 穏やか・温かみ
- 中座 → 軽やか・変化を感じさせる
感情に沿った選曲が、“自然な感動”を生み出します。
✅ ③ 式場スタッフ・プランナーと事前確認
- BGMリストを渡して、**「タイミングと長さの調整」**を依頼する
- 演出の導線や音量とのバランスも大切
🧠「誰のための音楽か?」を忘れないことが大切
BGMは、新郎新婦だけの“思い出共有”ではなく、**すべてのゲストに向けた“空気演出”**です。
「自分たちが好きな曲」だけではなく、
- 世代を問わず心地よいと感じられるか
- 言葉が空気を壊さないか
- “静かに耳に残る音楽”であるか
を意識することで、自然に印象深い式がつくれます。
📝まとめ:「BGMの正解」は“自己満足”ではなく“共感”で決まる
披露宴BGMの選び方は、**選曲センス以上に“配慮のセンス”**が問われます。
✅ポイントまとめ:
- 歌詞・曲調・場面との“ズレ”に注意
- ゲストの世代・式場の雰囲気に合わせて調整
- 派手さより「一貫性と心地よさ」を重視
失敗しない披露宴とは、音の設計まで“おもてなし”が行き届いた空間です。
BGMという見えない気配りが、式の満足度を左右します。