「ご祝儀が当たり前」という結婚式の常識が、いま揺らいでいます。
最近注目されているのが、**“ご祝儀なし”の「会費制ウェディング」**というスタイル。
ゲストの金銭的負担が少なく、新郎新婦にも透明性のあるこの方式。
でも実際のところ──
**本当に得なの?見栄えは?満足度は下がらない?**と、気になる点も多いのが本音。
今回は、「会費制ウェディング」の費用・印象・満足度を徹底比較&客観的に評価し、どんな人に向いているのかを明らかにします。
💡そもそも「会費制ウェディング」とは?
✅ 基本定義
会費制とは、招待客から一律の金額を“会費”として徴収し、その金額内で式を運営する方式です。
北海道では主流の形式ですが、近年は関東・関西圏でも広がりを見せています。
✅ 会費制の特徴
- ご祝儀を辞退し、参加費として会費を設定(例:1万5,000円〜2万円)
- 会費金額はあらかじめ明示
- 引き出物・料理は会費内でまかなう
- ゲストの服装・雰囲気もカジュアル傾向
💸【費用面】ご祝儀制との比較:どっちが得?
▶ 新郎新婦の実質負担額で比較
項目 | ご祝儀制 | 会費制 |
---|---|---|
1人あたりのゲスト収入 | 平均 3万円 | 平均 1.5万円〜2万円 |
総コスト(60名想定) | 約300〜350万円 | 約180〜250万円 |
自己負担額(差し引き) | 約50〜100万円前後 | 約30〜70万円前後 |
会費制の方が費用を抑えやすい傾向にあります。
ただし、「豪華さを求めると赤字になりやすい」という落とし穴も。
▶ ゲストの負担感
- ご祝儀制:「相場感が読めず心理的プレッシャーあり」
- 会費制:「明朗会計で参加しやすい」「財布に優しい」
特に20代〜30代ゲストには、「呼ばれても気が重くならない」式として歓迎される傾向が強まっています。
🎓【印象面】ゲストにどう受け止められるか?
▶ カジュアル=“手抜き”と思われる心配は?
一部の親族や年配ゲストからは、「格式が足りない」「きちんとしていない」と感じられることもあります。
特に以下の点で印象の違いが出やすいです。
項目 | ご祝儀制 | 会費制 |
---|---|---|
会場の雰囲気 | ホテル・専門式場中心 | レストラン・ゲストハウス多め |
服装 | フォーマル厳守 | セミフォーマルOKな空気感 |
スピーチや余興 | 定番的・儀式的 | カジュアルで個性的な内容も多い |
➡️ 「大人のけじめ」を重視する層には注意が必要です。
▶ 親族・職場関係を招くなら要配慮
- 上司や取引先を招く場合は、ご祝儀制の方が自然な流れ
- 会費制を選ぶなら、あらかじめ趣旨を説明し、納得を得ておくことが肝心
😊【満足度面】演出や雰囲気の違い
会費制でも満足度は下がらない?
「コストを抑えても、満足度はむしろ高い」という意見も。
その理由は──
- 自由度が高く、新郎新婦の個性を出しやすい
- 余興や進行の型に縛られない
- 招かれる側も「気軽に祝える」ので、会場の空気が柔らかい
ただし、演出・装飾にかける費用が制限されやすいため、「豪華な世界観」を重視したい人にはやや不向き。
🧠【判断基準】こんな人は“会費制”向き!
向いている人 | 特徴 |
---|---|
コスパ重視派 | 式に過剰なお金をかけたくない |
フレンド中心 | 友人や同僚中心の招待構成 |
オリジナル演出をしたい | 定型進行より自分たちらしさを優先 |
招待ゲストに負担をかけたくない | ご祝儀で気を遣わせたくない |
逆に、親族・会社関係者中心、格式重視、伝統重視のカップルにはご祝儀制の方がスムーズに進むことが多いです。
✅【注意点】会費制でも“最低限のマナー”は必要
「カジュアルOK」とはいえ、以下のポイントをおろそかにすると「安っぽい式」と誤解されてしまいます。
注意すべき項目
- 会費額はゲストの年齢層に応じて検討(若年層:1.5万/年配層:2万)
- 引き出物は簡素でも意味のある品を選ぶ
- 招待状には明確に「会費制の旨+金額」を記載
- 「ご祝儀は辞退いたします」と明記して混乱を防止
➡️ 自由だからこそ、“丁寧な設計”が問われます。
📝まとめ:会費制ウェディングは「合理派」の新定番
「豪華で格式ある結婚式」よりも、「負担を抑えて楽しく祝える式」を選ぶカップルが増えています。
会費制ウェディングは、その流れを象徴する新しいスタイルです。
✅ 結論:得か損か?
- 費用面:得(自己負担少なめ・ゲスト負担も軽い)
- 印象面:対象ゲストによっては注意が必要
- 満足度:自由度が高く、評価されやすい
演出の豪華さではなく、「参加しやすさ」「温かさ」「コスパのよさ」に価値を見出す人にとって、会費制は“得”な選択肢と言えるでしょう。