アカデミー主演女優賞は、毎年開催されるアカデミー賞(オスカー)で、 その年もっとも高く評価された「主演女優」の演技に贈られる賞です。 対象となるのは、劇場公開された長編映画の中で物語の中心を担う女性キャラクターを演じた俳優で、 作品のジャンルや製作国に関係なくノミネートされます。
ノミネートはまず映画業界の会員による投票で選ばれ、その中から最終的な受賞者が決定されます。 主演女優賞は、作品賞や主演男優賞と並んでアカデミー賞の中でも特に注目度の高い部門であり、 受賞者はその後のキャリアや映画史に大きな足跡を残すことが少なくありません。
本記事では、1920年代の第1回アカデミー賞から現在までの アカデミー主演女優賞の受賞者とノミネート女優を、 「2020年代・2010年代・2000年代…」というように年代ごとに整理して一覧表にまとめています。
- 各行の太字+🏆マークが、その年の受賞者
- それ以外の行は同じ年にノミネートされた女優たち
年代を追って眺めていくと、スター女優の世代交代や 時代ごとに求められる女性像・ヒロイン像の変化が見えてきます。 サイレント映画期の大スターから現代の多様なヒロインまで、 「主演女優賞の歴史=映画の中で女性がどう描かれてきたか」という視点で楽しんでみてください。
2020年代 変化する“女性像”が映す時代
2020年代のアカデミー主演女優賞は、配信プラットフォームの拡大や社会的背景の変化を反映し、 多様な女性像を描く作品が次々と評価された時代です。 実在の人物の伝記から心理ドラマ、ジャンル映画まで、受賞・ノミネート作品からは 「スクリーンの中心に立つ女性」の姿がどのようにアップデートされてきたかが見えてきます。
| 年/回 | 女優名 | 作品タイトル |
|---|---|---|
| 2024年第97回 | マイキー・マディソン🏆 | ANORA アノーラ |
| シンシア・エリヴォ | ウィキッド ふたりの魔女 | |
| カルラ・ソフィア・ガスコン | エミリア・ペレス | |
| デミ・ムーア | サブスタンス | |
| フェルナンダ・トーレス | アイム・スティル・ヒア | |
| 2023年第96回 | エマ・ストーン🏆 | 哀れなるものたち |
| アネット・ベニング | ナイアド 〜その決意は海を越える〜 | |
| リリー・グラッドストーン | キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン | |
| ザンドラ・ヒュラー | 落下の解剖学 | |
| キャリー・マリガン | マエストロ: その音楽と愛と | |
| 2022年第95回 | ミシェル・ヨー🏆 | エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス |
| ケイト・ブランシェット | TAR/ター | |
| アナ・デ・アルマス | ブロンド | |
| アンドレア・ライズボロー | トゥ・レスリー | |
| ミシェル・ウィリアムズ | フェイブルマンズ | |
| 2021年第94回 | ジェシカ・チャステイン🏆 | タミー・フェイの瞳 |
| オリヴィア・コールマン | ロスト・ドーター | |
| ペネロペ・クルス | パラレル・マザーズ | |
| ニコール・キッドマン | 愛すべき夫妻の秘密 | |
| クリステン・スチュワート | スペンサー ダイアナの決意 | |
| 2020/21年第93回 | フランシス・マクドーマンド🏆 | ノマドランド |
| ヴィオラ・デイヴィス | マ・レイニーのブラックボトム | |
| アンドラ・デイ | ザ・ユナイテッド・ステイツ vs. ビリー・ホリデイ | |
| ヴァネッサ・カービー | 私というパズル | |
| キャリー・マリガン | プロミシング・ヤング・ウーマン |
2010年代 オスカー常連と新世代ヒロインの共演
2010年代の主演女優賞は、メリル・ストリープやケイト・ブランシェットといったベテラン勢に加え、 ジェニファー・ローレンス、ブリー・ラーソン、エマ・ストーンなど新世代スターが次々と台頭した時代です。 社会派ドラマからスリラー、音楽映画、実在人物の伝記まで幅広いジャンルの作品が並び、 「強く、複雑で、揺らぎを抱えた女性たち」がスクリーンを席巻しました。
| 年/回 | 女優名 | 作品タイトル |
|---|---|---|
| 2019年第92回 | レネー・ゼルウィガー🏆 | ジュディ 虹の彼方に |
| シンシア・エリヴォ | ハリエット | |
| スカーレット・ヨハンソン | マリッジ・ストーリー | |
| シアーシャ・ローナン | ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 | |
| シャーリーズ・セロン | スキャンダル | |
| 2018年第91回 | オリヴィア・コールマン🏆 | 女王陛下のお気に入り |
| ヤリッツァ・アパリシオ | ROMA/ローマ | |
| グレン・クローズ | 天才作家の妻 40年目の真実 | |
| レディー・ガガ | アリー/ スター誕生 | |
| メリッサ・マッカーシー | ある女流作家の罪と罰 | |
| 2017年第90回 | フランシス・マクドーマンド🏆 | スリー・ビルボード |
| サリー・ホーキンス | シェイプ・オブ・ウォーター | |
| マーゴット・ロビー | アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル | |
| シアーシャ・ローナン | レディ・バード | |
| メリル・ストリープ | ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書 | |
| 2016年第89回 | エマ・ストーン🏆 | ラ・ラ・ランド |
| イザベル・ユペール | エル ELLE | |
| ルース・ネッガ | ラビング 愛という名前のふたり | |
| ナタリー・ポートマン | ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命 | |
| メリル・ストリープ | マダム・フローレンス! 夢見るふたり | |
| 2015年第88回 | ブリー・ラーソン🏆 | ルーム |
| ケイト・ブランシェット | キャロル | |
| ジェニファー・ローレンス | ジョイ | |
| シャーロット・ランプリング | さざなみ | |
| シアーシャ・ローナン | ブルックリン | |
| 2014年第87回 | ジュリアン・ムーア🏆 | アリスのままで |
| マリオン・コティヤール | サンドラの週末 | |
| フェリシティ・ジョーンズ | 博士と彼女のセオリー | |
| ロザムンド・パイク | ゴーン・ガール | |
| リース・ウィザースプーン | わたしに会うまでの1600キロ | |
| 2013年第86回 | ケイト・ブランシェット🏆 | ブルージャスミン |
| メリル・ストリープ | 8月の家族たち | |
| ジュディ・デンチ | あなたを抱きしめる日まで | |
| サンドラ・ブロック | ゼロ・グラビティ | |
| エイミー・アダムス | アメリカン・ハッスル | |
| 2012年第85回 | ジェニファー・ローレンス🏆 | 世界にひとつのプレイブック |
| ジェシカ・チャステイン | ゼロ・ダーク・サーティ | |
| クヮヴェンジャネ・ウォレス | ハッシュパピー 〜バスタブ島の少女〜 | |
| ナオミ・ワッツ | インポッシブル | |
| エマニュエル・リヴァ | 愛、アムール | |
| 2011年第84回 | メリル・ストリープ🏆 | マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙 |
| グレン・クローズ | アルバート氏の人生 | |
| ヴィオラ・デイヴィス | ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜 | |
| ルーニー・マーラ | ドラゴン・タトゥーの女 | |
| ミシェル・ウィリアムズ | マリリン 7日間の恋 | |
| 2010年第83回 | ナタリー・ポートマン🏆 | ブラック・スワン |
| アネット・ベニング | キッズ・オールライト | |
| ニコール・キッドマン | ラビット・ホール | |
| ジェニファー・ローレンス | ウィンターズ・ボーン | |
| ミシェル・ウィリアムズ | ブルーバレンタイン |
2000年代 スター女優の“再定義”が進んだ10年
2000年代のアカデミー主演女優賞は、ジュリア・ロバーツ、ハル・ベリー、ニコール・キッドマン、 シャーリーズ・セロン、ヒラリー・スワンクといったスターたちが「イメージを裏切る役」に挑戦し、 キャリアを決定づける名演を次々と残した時代です。社会派ドラマ、実在人物の伝記、インディペンデント系の 小規模作品まで、多彩な作品から「強くも壊れやすい女性像」が掘り下げられていきました。
| 年/回 | 女優名 | 作品タイトル |
|---|---|---|
| 2009年(第82回) | サンドラ・ブロック🏆 | しあわせの隠れ場所 |
| ヘレン・ミレン | 終着駅 トルストイ最後の旅 | |
| キャリー・マリガン | 17歳の肖像 | |
| ガボレイ・シディベ | プレシャス | |
| メリル・ストリープ | ジュリー&ジュリア | |
| 2008年(第81回) | ケイト・ウィンスレット🏆 | 愛を読むひと |
| アン・ハサウェイ | レイチェルの結婚 | |
| アンジェリーナ・ジョリー | チェンジリング | |
| メリッサ・レオ | フローズン・リバー | |
| メリル・ストリープ | ダウト〜あるカトリック学校で〜 | |
| 2007年(第80回) | マリオン・コティヤール🏆 | エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜 |
| ケイト・ブランシェット | エリザベス:ゴールデン・エイジ | |
| ジュリー・クリスティ | アウェイ・フロム・ハー君を想う | |
| ローラ・リニー | マイ・ライフ、マイ・ファミリー | |
| エレン・ペイジ | JUNO/ジュノ | |
| 2006年(第79回) | ヘレン・ミレン🏆 | クィーン |
| ペネロペ・クルス | ボルベール〈帰郷〉 | |
| ジュディ・デンチ | あるスキャンダルについての覚え書き | |
| メリル・ストリープ | プラダを着た悪魔 | |
| ケイト・ウィンスレット | リトル・チルドレン | |
| 2005年(第78回) | リース・ウィザースプーン🏆 | ウォーク・ザ・ライン/君につづく道 |
| ジュディ・デンチ | ヘンダーソン夫人の贈り物 | |
| フェリシティ・ハフマン | トランスアメリカ | |
| キーラ・ナイトレイ | プライドと偏見 | |
| シャーリーズ・セロン | スタンドアップ | |
| 2004年(第77回) | ヒラリー・スワンク🏆 | ミリオンダラー・ベイビー |
| アネット・ベニング | 華麗なる恋の舞台で | |
| カタリーナ・サンディノ・モレノ | そして、ひと粒のひかり | |
| イメルダ・スタウントン | ヴェラ・ドレイク | |
| ケイト・ウィンスレット | エターナル・サンシャイン | |
| 2003年(第76回) | シャーリーズ・セロン🏆 | モンスター |
| ケイシャ・キャッスル=ヒューズ | クジラの島の少女 | |
| ダイアン・キートン | 恋愛適齢期 | |
| サマンサ・モートン | イン・アメリカ/三つの小さな願いごと | |
| ナオミ・ワッツ | 21グラム | |
| 2002年(第75回) | ニコール・キッドマン🏆 | めぐりあう時間たち |
| サルマ・ハエック | フリーダ | |
| ダイアン・レイン | 運命の女 | |
| ジュリアン・ムーア | エデンより彼方に | |
| レネー・ゼルウィガー | シカゴ | |
| 2001年(第74回) | ハル・ベリー🏆 | チョコレート |
| ジュディ・デンチ | アイリス | |
| ニコール・キッドマン | ムーラン・ルージュ | |
| シシー・スペイセク | イン・ザ・ベッドルーム | |
| レネー・ゼルウィガー | ブリジット・ジョーンズの日記 | |
| 2000年(第73回) | ジュリア・ロバーツ🏆 | エリン・ブロコビッチ |
| ジョアン・アレン | ザ・コンテンダー | |
| ジュリエット・ビノシュ | ショコラ | |
| エレン・バースティン | レクイエム・フォー・ドリーム | |
| ローラ・リニー | ユー・キャン・カウント・オン・ミー |
1990年代 インディーズ台頭と女性ドラマの黄金期
1990年代のアカデミー主演女優賞は、『ミザリー』『羊たちの沈黙』『ピアノ・レッスン』『ファーゴ』 『恋におちたシェイクスピア』など、心理描写や社会性の強い作品が高く評価された10年です。 スター女優たちが大胆な役柄に挑み、インディペンデント映画とメジャー作品の境界が揺らぎ始めた時期でもありました。
| 年/回 | 女優名 | 作品タイトル |
|---|---|---|
| 1999年第72回 | ヒラリー・スワンク🏆 | ボーイズ・ドント・クライ |
| アネット・ベニング | アメリカン・ビューティー | |
| ジャネット・マクティア | Tumbleweeds | |
| ジュリアン・ムーア | ことの終わり | |
| メリル・ストリープ | ミュージック・オブ・ハート | |
| 1998年第71回 | グウィネス・パルトロー🏆 | 恋におちたシェイクスピア |
| ケイト・ブランシェット | エリザベス | |
| フェルナンダ・モンテネグロ | セントラル・ステーション | |
| メリル・ストリープ | 母の眠り | |
| エミリー・ワトソン | ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ | |
| 1997年第70回 | ヘレン・ハント🏆 | 恋愛小説家 |
| ヘレナ・ボナム=カーター | 鳩の翼 | |
| ジュリー・クリスティ | アフターグロウ | |
| ジュディ・デンチ | Queen Victoria 至上の恋 | |
| ケイト・ウィンスレット | タイタニック | |
| 1996年第69回 | フランシス・マクドーマンド🏆 | ファーゴ |
| ブレンダ・ブレッシン | 秘密と嘘 | |
| ダイアン・キートン | マイ・ルーム | |
| クリスティン・スコット・トーマス | イングリッシュ・ペイシェント | |
| エミリー・ワトソン | 奇跡の海 | |
| 1995年第68回 | スーザン・サランドン🏆 | デッドマン・ウォーキング |
| エリザベス・シュー | リービング・ラスベガス | |
| シャロン・ストーン | カジノ | |
| メリル・ストリープ | マディソン郡の橋 | |
| エマ・トンプソン | いつか晴れた日に | |
| 1994年第67回 | ジェシカ・ラング🏆 | ブルースカイ |
| ジョディ・フォスター | ネル | |
| ミランダ・リチャードソン | 愛しすぎて/詩人の妻 | |
| ウィノナ・ライダー | 若草物語 | |
| スーザン・サランドン | 依頼人 | |
| 1993年第66回 | ホリー・ハンター🏆 | ピアノ・レッスン |
| アンジェラ・バセット | TINA ティナ | |
| ストッカード・チャニング | 大統領の陰謀ならぬ…(邦題に合わせて調整) | |
| エマ・トンプソン | 日の名残り | |
| デブラ・ウィンガー | 永遠の愛に生きて | |
| 1992年第65回 | エマ・トンプソン🏆 | ハワーズ・エンド |
| カトリーヌ・ドヌーヴ | インドシナ | |
| メアリー・マクドネル | パッション・フィッシュ | |
| ミシェル・ファイファー | ラブ・フィールド | |
| スーザン・サランドン | ロレンツォのオイル/命の詩 | |
| 1991年第64回 | ジョディ・フォスター🏆 | 羊たちの沈黙 |
| ジーナ・デイヴィス | テルマ&ルイーズ | |
| ローラ・ダーン | ランブリング・ローズ | |
| ベット・ミドラー | フォー・ザ・ボーイズ | |
| スーザン・サランドン | テルマ&ルイーズ | |
| 1990年第63回 | キャシー・ベイツ🏆 | ミザリー |
| アンジェリカ・ヒューストン | グリフターズ/詐欺師たち | |
| ジュリア・ロバーツ | プリティ・ウーマン | |
| メリル・ストリープ | ハリウッドにくちづけ | |
| ジョアン・ウッドワード | ミスター&ミセス・ブリッジ |
1980年代 社会派ドラマと演技派が牽引した10年
1980年代の主演女優賞は、サリー・フィールド、ジェシカ・ラング、メリル・ストリープ、 シシー・スペイセク、シャーリー・マクレーンなど、骨太な演技派が中心となった時代でした。 社会問題を扱う作品や伝記映画が増え、女性の生き方そのものを深く掘り下げる作品が評価されました。
| 年/回 | 女優名 | 作品タイトル |
|---|---|---|
| 1989年第62回 | ジェシカ・タンディ🏆 | ドライビング Miss デイジー |
| イザベラ・アジャーニ | カミーユ・クローデル | |
| ポーラ・プレンティス | The Odd Job | |
| ミシェル・ファイファー | 恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ | |
| ジェシカ・ラング | ミュージック・ボックス | |
| 1988年第61回 | ジョディ・フォスター🏆 | 告発の行方 |
| グレン・クローズ | 危険な情事 | |
| メルリ・ヘミングウェイ | Personal Best | |
| シガニー・ウィーバー | 愛は霧のかなたに | |
| メリル・ストリープ | アウシュヴィッツの詩人 | |
| 1987年第60回 | シェール🏆 | 月の輝く夜に |
| グレン・クローズ | 危険な関係 | |
| ホリー・ハンター | ブロードキャスト・ニュース | |
| サリー・カークランド | Anna | |
| メリル・ストリープ | 黄昏に燃えて | |
| 1986年第59回 | マリリー・マトリン🏆 | 愛は静けさの中に |
| ジェーン・フォンダ | アメリカン・ウェイ | |
| シシー・スペイセク | クローズド・ハート | |
| キャスリーン・ターナー | 女と男の名誉 | |
| シゴーニー・ウィーバー | エイリアン2 | |
| 1985年第58回 | ジェラルディン・ペイジ🏆 | 最も危険な年 |
| ウーピー・ゴールドバーグ | カラーパープル | |
| アンジェリカ・ヒューストン | Prizzi’s Honor | |
| ジェシカ・ラング | Sweet Dreams | |
| メラニー・グリフィス | Something Wild | |
| 1984年第57回 | サリー・フィールド🏆 | ノーマ・レイ |
| ジュリー・アンドリュース | Victor/Victoria | |
| バーバラ・ハーシー | The Natural | |
| ケイト・ネリガン | Testament | |
| メリル・ストリープ | シルクウッド | |
| 1983年第56回 | シャーリー・マクレーン🏆 | 愛と追憶の日々 |
| ジョーン・アレン | Cross Creek | |
| ジェーン・アレクサンダー | Testament | |
| デボラ・カー | The Nesting | |
| メリル・ストリープ | ソフィーの選択 | |
| 1982年第55回 | キャサリン・ヘップバーン🏆 | On Golden Pond |
| メリル・ストリープ | フランス軍中尉の女 | |
| ダイアン・キートン | Reds | |
| スーザン・サランドン | Atlantic City | |
| ジェシカ・ラング | Frances | |
| 1981年第54回 | メリル・ストリープ🏆 | クレイマー・クレイマー |
| エレノア・ジュール | Resurrection | |
| ナタリー・ウッド | Inside Daisy Clover | |
| シシー・スペイセク | Coal Miner’s Daughter | |
| ジル・クレイバーグ | Starting Over | |
| 1980年第53回 | シシー・スペイセク🏆 | Coal Miner’s Daughter |
| エレン・バースティン | Resurrection | |
| マーシャ・メイスン | Chapter Two | |
| メリル・ストリープ | Kramer vs. Kramer | |
| ベット・ミドラー | The Rose |
1970年代 ニューシネマ以後の「複雑なヒロイン」たち
1970年代のアカデミー主演女優賞は、『ある愛の詩』『コールガール』『キャバレー』 『アリスの恋』『ネットワーク』『アニー・ホール』『ノーマ・レイ』など、 社会の変化や女性の自立を色濃く反映した作品が並んだ10年です。 従来の「清楚なヒロイン像」から一歩踏み込み、矛盾や葛藤を抱えた等身大の女性像が 描かれるようになったのが、この時期の大きな特徴と言えます。
| 年/回 | 女優名 | 作品タイトル |
|---|---|---|
| 1979年第52回 | サリー・フィールド🏆 | ノーマ・レイ |
| ジル・クレイバーグ | 結婚ゲーム | |
| ジェーン・フォンダ | チャイナ・シンドローム | |
| マーシャ・メイソン | 第2章 | |
| ベット・ミドラー | ローズ | |
| 1978年第51回 | ジェーン・フォンダ🏆 | 帰郷 |
| イングリッド・バーグマン | 秋のソナタ | |
| エレン・バースティン | セイム・タイム、ネクスト・イヤー | |
| ジル・クレイバーグ | 結婚しない女 | |
| ジェラルディン・ペイジ | インテリア | |
| 1977年第50回 | ダイアン・キートン🏆 | アニー・ホール |
| アン・バンクロフト | 愛と喝采の日々 | |
| ジェーン・フォンダ | ジュリア | |
| シャーリー・マクレーン | 愛と喝采の日々 | |
| マーシャ・メイソン | グッバイガール | |
| 1976年第49回 | フェイ・ダナウェイ🏆 | ネットワーク |
| マリー=クリスティーヌ・バロー | さよならの微笑 | |
| タリア・シャイア | ロッキー | |
| シシー・スペイセク | キャリー | |
| リヴ・ウルマン | 鏡の中の女 | |
| 1975年第48回 | ルイーズ・フレッチャー🏆 | カッコーの巣の上で |
| イザベル・アジャーニ | アデルの恋の物語 | |
| アン=マーグレット | トミー | |
| グレンダ・ジャクソン | Hedda | |
| キャロル・ケイン | Hester Street | |
| 1974年第47回 | エレン・バースティン🏆 | アリスの恋 |
| ダイアン・キャロル | 愛しのクローディン | |
| フェイ・ダナウェイ | チャイナタウン | |
| ヴァレリー・ペリン | レニー・ブルース | |
| ジーナ・ローランズ | こわれゆく女 | |
| 1973年第46回 | グレンダ・ジャクソン🏆 | ウィークエンド・ラブ |
| エレン・バースティン | エクソシスト | |
| マーシャ・メイソン | シンデレラ・リバティー/かぎりなき愛 | |
| バーブラ・ストライサンド | 追憶 | |
| ジョアン・ウッドワード | Summer Wishes, Winter Dreams | |
| 1972年第45回 | ライザ・ミネリ🏆 | キャバレー |
| ダイアナ・ロス | ビリー・ホリデイ物語/奇妙な果実 | |
| マギー・スミス | Travels with My Aunt | |
| シシリー・タイソン | サウンダー | |
| リヴ・ウルマン | 移民者たち | |
| 1971年第44回 | ジェーン・フォンダ🏆 | コールガール |
| ジュリー・クリスティ | ギャンブラー | |
| グレンダ・ジャクソン | 日曜日は別れの時 | |
| ヴァネッサ・レッドグレイヴ | クイン・メリー/愛と悲しみの生涯 | |
| ジャネット・サズマン | ニコライとアレクサンドラ | |
| 1970年第43回 | グレンダ・ジャクソン🏆 | 恋する女たち |
| ジェーン・アレクサンダー | ボクサー | |
| アリ・マッグロー | ある愛の詩 | |
| サラ・マイルズ | ライアンの娘 | |
| キャリー・スノッドグレス | わが愛は消え去りて |
1960年代 国際色豊かな名女優たちの競演
1960年代のアカデミー主演女優賞は、エリザベス・テイラー、ソフィア・ローレン、 ジュリー・アンドリュース、ジュリー・クリスティ、アン・バンクロフトなど、 英米だけでなくヨーロッパからも多くの名女優がしのぎを削った時代です。 メロドラマから社会派ドラマ、ロマンティックコメディまで、多彩なジャンルの中で 女性の生き方や内面を深く描いた作品が次々と登場しました。
| 年/回 | 女優名 | 作品タイトル |
|---|---|---|
| 1969年(第42回) | マギー・スミス🏆 | ミス・ブロディの青春 |
| ジュヌヴィエーヴ・ビュジョルド | 1000日のアン | |
| ジェーン・フォンダ | ひとりぼっちの青春 | |
| ライザ・ミネリ | くちづけ | |
| ジーン・シモンズ | ハッピーエンド/幸せの彼方に | |
| 1968年(第41回) | キャサリン・ヘプバーン🏆 | 冬のライオン |
| バーブラ・ストライサンド🏆 | ファニー・ガール | |
| パトリシア・ニール | The Subject was Roses | |
| ヴァネッサ・レッドグレイヴ | 裸足のイサドラ | |
| ジョアン・ウッドワード | レーチェル レーチェル | |
| 1967年(第40回) | キャサリン・ヘプバーン🏆 | 招かれざる客 |
| アン・バンクロフト | 卒業 | |
| フェイ・ダナウェイ | 俺たちに明日はない | |
| イーディス・エヴァンス | 哀愁の旅路 | |
| オードリー・ヘプバーン | 暗くなるまで待って | |
| 1966年(第39回) | エリザベス・テイラー🏆 | バージニア・ウルフなんかこわくない |
| アヌーク・エーメ | 男と女 | |
| イダ・カミンスカ | 大通りの店 | |
| リン・レッドグレイヴ | ジョージー・ガール | |
| ヴァネッサ・レッドグレイヴ | モーガン | |
| 1965年(第38回) | ジュリー・クリスティ🏆 | ダーリング |
| ジュリー・アンドリュース | サウンド・オブ・ミュージック | |
| サマンサ・エッガー | コレクター | |
| エリザベス・ハートマン | いつか見た青い空 | |
| シモーヌ・シニョレ | 愚か者の船 | |
| 1964年(第37回) | ジュリー・アンドリュース🏆 | メリー・ポピンズ |
| アン・バンクロフト | 女が愛情に渇くとき | |
| ソフィア・ローレン | ああ結婚 | |
| デビー・レイノルズ | 不沈のモリー・ブラウン | |
| キム・スタンレー | 雨の午後の降霊祭 | |
| 1963年(第36回) | パトリシア・ニール🏆 | ハッド |
| レスリー・キャロン | The L-Shaped Room | |
| シャーリー・マクレーン | あなただけ今晩は | |
| レイチェル・ロバーツ | 孤独の報酬 | |
| ナタリー・ウッド | マンハッタン物語 | |
| 1962年(第35回) | アン・バンクロフト🏆 | 奇跡の人 |
| ベティ・デイヴィス | 何がジェーンに起ったか? | |
| キャサリン・ヘプバーン | 夜への長い旅路 | |
| ジェラルディン・ペイジ | 渇いた太陽 | |
| リー・レミック | 酒とバラの日々 | |
| 1961年(第34回) | ソフィア・ローレン🏆 | ふたりの女 |
| オードリー・ヘプバーン | ティファニーで朝食を | |
| パイパー・ローリー | ハスラー | |
| ジェラルディン・ペイジ | 肉体のすきま風 | |
| ナタリー・ウッド | 草原の輝き | |
| 1960年(第33回) | エリザベス・テイラー🏆 | バターフィールド8 |
| グリア・ガースン | ルーズベルト物語 | |
| デボラ・カー | サンダウナーズ | |
| シャーリー・マクレーン | アパートの鍵貸します | |
| メリナ・メルクーリ | 日曜はダメよ |
1950年代 ハリウッド黄金時代と“スター女優”の確立
1950年代のアカデミー主演女優賞は、ヴィヴィアン・リー、オードリー・ヘプバーン、 グレース・ケリー、エリザベス・テイラー、ジュディ・ガーランドなど、 今日まで語り継がれるハリウッド黄金期のスターたちが輝いた時代です。 スタジオシステム全盛の中で、美しさと演技力を兼ね備えた名女優たちが、 時代を象徴するヒロイン像をスクリーンに刻みました。
| 年/回 | 女優名 | 作品タイトル |
|---|---|---|
| 1959年(第32回) | シモーヌ・シニョレ🏆 | 年上の女 |
| ドリス・デイ | 夜を楽しく | |
| オードリー・ヘプバーン | 尼僧物語 | |
| キャサリン・ヘプバーン | 旅路 | |
| エリザベス・テイラー | 白いドレスの女 | |
| 1958年(第31回) | スーザン・ヘイワード🏆 | 私は告白する |
| デボラ・カー | 旅路 | |
| シャーリー・ブース | Hot Spell | |
| エリザベス・テイラー | 熱いトタン屋根の猫 | |
| ロザリンド・ラッセル | Auntie Mame | |
| 1957年(第30回) | ジョアン・ウッドワード🏆 | イヴの三つの顔 |
| デボラ・カー | 王様と私 | |
| アンナ・マニャーニ | バラの刺青 | |
| エリザベス・テイラー | ジャイアンツ | |
| キャロル・ベイカー | Baby Doll | |
| 1956年(第29回) | アンナ・マニャーニ🏆 | バラの刺青 |
| スーザン・ヘイワード | I’ll Cry Tomorrow | |
| キャサリン・ヘプバーン | Summertime | |
| ジェニー・イーガン | Queen Bee | |
| エレノア・パーカー | Interrupted Melody | |
| 1955年(第28回) | グレース・ケリー🏆 | 喝采 |
| オードリー・ヘプバーン | 麗しのサブリナ | |
| ジェーン・ワイマン | Magnificent Obsession | |
| ジュディ・ガーランド | A Star is Born | |
| ドロシー・ダンドリッジ | Carmen Jones | |
| 1954年(第27回) | オードリー・ヘプバーン🏆 | ローマの休日 |
| レスリー・キャロン | リリー | |
| アヴァ・ガードナー | モガンボ | |
| デボラ・カー | 地上より永遠に | |
| マギー・マクナマラ | The Moon is Blue | |
| 1953年(第26回) | シャーリー・ブース🏆 | Come Back, Little Sheba(邦題未定) |
| ジョーン・クロフォード | Sudden Fear | |
| ベティ・デイヴィス | 死の接吻 | |
| スーザン・ヘイワード | 懺悔 | |
| ジュリー・ハリス | The Member of the Wedding | |
| 1952年(第25回) | ヴィヴィアン・リー🏆 | 欲望という名の電車 |
| キャサリン・ヘプバーン | アフリカの女王 | |
| エレノア・パーカー | Detective Story | |
| シェリー・ウィンタース | 陽のあたる場所 | |
| ジェーン・ワイマン | The Blue Veil | |
| 1951年(第24回) | ジュディ・ホリデイ🏆 | ボーン・イエスタデイ |
| アン・ブライス | The Blue Veil | |
| ベティ・デイヴィス | イヴの総て | |
| エレノア・パーカー | Caged | |
| グロリア・スワンソン | サンセット大通り | |
| 1950年(第23回) | オリヴィア・デ・ハビランド🏆 | 遺産(The Heiress)※邦題差異あり |
| イングリッド・バーグマン | ジキル博士とハイド氏 | |
| アイリーン・ダン | I Remember Mama | |
| デボラ・カー | 黒水仙 | |
| ロレット・ヤング | Mother is a Freshman |
1940年代 戦時と戦後を映したヒロインたち
1940年代のアカデミー主演女優賞は、第2次世界大戦とその余波を背景にした作品が多く、 社会不安や家族の絆、女性の自立といったテーマが色濃く反映されています。 グリア・ガースン、イングリッド・バーグマン、ジョーン・クロフォード、 オリヴィア・デ・ハヴィランドらが、戦時下や戦後社会のなかで葛藤する女性たちを演じ、 ハリウッドの「ドラマ映画」のスタンダードを形づくった時代と言えます。
| 年/回 | 女優名 | 作品タイトル |
|---|---|---|
| 1949年(第22回) | オリヴィア・デ・ハヴィランド🏆 | 女相続人 |
| ジーン・クレイン | ピンキー | |
| スーザン・ヘイワード | 愚かなり我が心 | |
| デボラ・カー | Edward, My Son | |
| ロレッタ・ヤング | 星は輝く | |
| 1948年(第21回) | ジェーン・ワイマン🏆 | ジョニー・ベリンダ |
| イングリッド・バーグマン | ジャンヌ・ダーク | |
| オリヴィア・デ・ハヴィランド | 蛇の穴 | |
| アイリーン・ダン | ママの想い出 | |
| バーバラ・スタンウィック | 私は殺される | |
| 1947年(第20回) | ロレッタ・ヤング🏆 | ミネソタの娘 |
| ジョーン・クロフォード | 失われた心 | |
| スーザン・ヘイワード | スマッシュ・アップ | |
| ドロシー・マクガイア | 紳士協定 | |
| ロザリンド・ラッセル | Mourning Becomes Electra | |
| 1946年(第19回) | オリヴィア・デ・ハヴィランド🏆 | 遥かなる我が子 |
| セリア・ジョンソン | 逢びき | |
| ジェニファー・ジョーンズ | 白昼の決闘 | |
| ロザリンド・ラッセル | 世界の母 | |
| ジェーン・ワイマン | 子鹿物語 | |
| 1945年(第18回) | ジョーン・クロフォード🏆 | ミルドレッド・ピアース |
| イングリッド・バーグマン | 聖メリーの鐘 | |
| グリア・ガースン | 愛の決断 | |
| ジェニファー・ジョーンズ | ラヴレター | |
| ジーン・ティアニー | 哀愁の湖 | |
| 1944年(第17回) | イングリッド・バーグマン🏆 | ガス燈 |
| クローデット・コルベール | 君去りし後 | |
| ベティ・デイヴィス | 愛の終焉 | |
| グリア・ガースン | パーキントン夫人 | |
| バーバラ・スタンウィック | 深夜の告白 | |
| 1943年(第16回) | ジェニファー・ジョーンズ🏆 | 聖処女 |
| ジーン・アーサー | 陽気なルームメイト | |
| イングリッド・バーグマン | 誰が為に鐘は鳴る | |
| ジョーン・フォンテイン | 永遠の処女 | |
| グリア・ガースン | キュリー夫人 | |
| 1942年(第15回) | グリア・ガースン🏆 | ミニヴァー夫人 |
| ベティ・デイヴィス | 情熱の航路 | |
| キャサリン・ヘプバーン | 女性No.1 | |
| ロザリンド・ラッセル | My Sister Eileen | |
| テレサ・ライト | 打撃王 | |
| 1941年(第14回) | ジョーン・フォンテイン🏆 | 断崖 |
| ベティ・デイヴィス | 偽りの花園 | |
| オリヴィア・デ・ハヴィランド | Hold Back the Dawn | |
| グリア・ガースン | 塵に咲く花 | |
| バーバラ・スタンウィック | 教授と美女 | |
| 1940年(第13回) | ジンジャー・ロジャース🏆 | 恋愛手帖 |
| ベティ・デイヴィス | 月光の女 | |
| ジョーン・フォンテイン | レベッカ | |
| キャサリン・ヘプバーン | フィラデルフィア物語 | |
| マーサ・スコット | 我等の町 |
1930年代 トーキー黎明期とスター女優の誕生
1930年代は「トーキー映画」が完全に定着し、ハリウッドが黄金時代へ突入した時代。 ノーマ・シアラー、ケイ・フランシス、キャサリン・ヘプバーン、ベティ・デイヴィスなど、 後に伝説となる女優たちが台頭し、スクリーン女優の“格”が確立された10年間でした。 演劇的演技から、より映画的な演技への移行も見られ、映画表現が一気に進化した時代です。
1920年代 アカデミー賞創設期の「最初のスター女優」たち
1920年代は、サイレント映画からトーキー映画へと向かう過渡期であり、 アカデミー賞そのものが誕生した記念すべき時代です。 第1回・第2回のアカデミー主演女優賞では、ジャネット・ゲイナーやメアリー・ピックフォードといった “世界初の映画スター女優”たちが受賞し、サイレント期ハリウッドの栄華を象徴するような作品が並びました。
| 年/回 | 女優名 | 作品タイトル |
|---|---|---|
| 1927/28年(第1回) | ジャネット・ゲイナー🏆 | 第七天国/街の天使/サンライズ |
| ルイーズ・ドレッサー | 老番人 | |
| グロリア・スワンソン | 港の女 | |
| 1928/29年(第2回) | メアリー・ピックフォード🏆 | コケット |
| ルース・チャタートン | マダムX | |
| ベティ・カンプソン | 煩悩 | |
| ジーン・イーグルス(死後のノミネート) | 手紙 | |
| コリンヌ・グリフィス | 情炎の美姫 | |
| ベッシー・ラヴ | ブロードウェイ・メロディー |


