インフレ税って何?額面は変わってないのに預貯金が目減りしていくってどういうこと?

株式・証券

「毎月の給料は変わらないのに、なんだか生活が苦しくなってきた気がする…」

そう感じたことはありませんか?それ、もしかすると**“インフレ税”**の影響かもしれません。

この言葉、聞いたことがない方も多いかもしれませんが、実は私たちの生活にじわじわと大きな影響を与えている“見えない税金”のようなものなんです。

この記事では、

✅ インフレ税とは何か?

✅ なぜ額面は同じでもお金の価値が減っていくのか?

✅ 預貯金が目減りするメカニズム

✅ 対策として何ができるのか?

を、専門的すぎない言葉と例えを使って、わかりやすく解説していきます✨

💡インフレ税とは「政府が課す見えない税金」

まず最初に言っておきたいのは、「インフレ税」は実際に法律で課される税金ではないということです。

それなのに「税金」と呼ばれている理由は、私たちが知らない間にお金の価値を奪われている構造が、まるで税金のようだからです。

🔥 例えるなら「紙幣の薄め汁」

たとえば、1リットルの濃いめのオレンジジュースがあるとします。

それを水で2リットルに薄めると、量は2倍になりますが、味は薄くなりますよね?

これと同じで、お金の量(通貨供給量)を政府や中央銀行が増やすと、世の中に出回るお金は増えますが、1円の価値は下がります。

つまり、「あなたが持っているお金が、薄まって価値が下がる」=インフレ税です。

🧮 なぜ預金が目減りするのか?そのメカニズム

✅ インフレが起きると…

物価が上昇(インフレーション)すると、同じ金額で買えるモノの量が減ります。

これが「実質的なお金の価値が減っている」ということ。

例えば:

100万円の価値
2020年テレビ1台+洗濯機1台+冷蔵庫1台
2025年テレビ1台+洗濯機半分(?)

給料や貯金の「額面」が変わっていなくても、そのお金で買えるモノが減っている=価値が下がっているということです。

✅ 金利がゼロなら「損している」

現在の日本では、普通預金の金利は0.001%ほど。

一方で、物価が年2%上がれば、実質的に1年で2%お金の価値が減ることになります。

つまり、預金しても増えず、むしろ“貯めるだけで損”をするのが、インフレ税の恐ろしさです💸

💥 実際に起きている?インフレのリアル

ここ数年、日本でもじわじわと物価が上がっています。

とくに2022年以降は、以下のような現象が目立ちました:

  • スーパーの食料品が少しずつ値上げ
  • ガソリン価格の上昇
  • 電気・ガス料金の高騰
  • 外食チェーンの“こっそり値上げ(ステルス値上げ)”

一方で、給料はそれほど増えていない企業も多く、家計はどんどん圧迫されているのが現実です。

これこそが、まさにインフレ税の影響を受けている証拠なんです。

🧯インフレ税への4つの対策とは?

それでは、どうすればこの“見えない税金”から自分のお金を守れるのでしょうか?

今すぐできる、代表的な対策をご紹介します!

① 資産の一部を投資に回す

現金だけを持っているとインフレに負けます。

そのため、インフレに強い資産(株式、インデックスファンド、金、不動産など)を持つのが有効です。

NISA制度を使えば、非課税で投資ができるので、特に初心者にもおすすめ✨

📌参考記事:「NISAってまだやってないけど、今からでも遅くない?」もチェック!

② 外貨建て資産を持つ

日本円だけで資産を持つと、日本国内のインフレと円安のダブルパンチで価値が減ります。

米ドルやユーロ建ての資産を持つことで、通貨リスクを分散できます。

③ 生活防衛資金は「最低限」に

銀行預金で持つのは、生活防衛資金(3~6ヶ月分の生活費)だけにして、それ以外はなるべく運用に回すのがベターです。

④ 定期的に見直し&勉強

インフレや金利は変動するもの。時代に応じた対策をとるために、定期的な見直しと学習が重要です。

🤔 最後に:インフレ税を「知らないこと」こそ最大のリスク

インフレ税は、黙っていても誰の財布からも「こっそり」お金を奪っていきます。

でも逆に言えば、

知って、備えれば、防ぐことができるんです。

「税金」とは違って申告も納付もいらないけれど、**何も対策をしないままだと一生払い続ける“無意識の負担”**になります。

「節約」や「貯金」だけでは、将来の不安は拭えません。

これからの時代は、“守るために動く”マネーリテラシーが必要です💪✨