『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』は、 一言で説明しようとすると少し困る映画です。 アクション映画なのに派手さを売りにしているわけではなく、 コメディなのにずっと笑わせに来るわけでもありません。 それでも観終わったあと、 なぜか印象に残り、誰かと感想を語りたくなる―― そんな不思議な力を持った作品です。
本作の主人公は、腕は超一流なのに社会生活がとにかく不器用な、 二人組の若い殺し屋。 彼女たちは「悪を倒して世界を救う」わけでもなく、 「夢に向かって成長する」わけでもありません。 ただ生活費に追われ、仕事に振り回され、人間関係に疲れながら 今日を生き延びているだけです。
だからこそ、この映画は観る人によって受け取り方が大きく変わります。 「地味」「テンポが遅い」と感じる人もいれば、 「妙にリアル」「自分の生活と重なる」と感じる人もいます。 ネットで評価が真っ二つに割れたのは、 この生活感の強さが理由だと言えるでしょう。
この記事では、公式情報をもとにしたストーリー概要を土台にしつつ、 ネット上で多く見られた意見や反応を整理し、 なぜこの作品が賛否両論になったのかを 章ごとに丁寧に掘り下げていきます。 映画をあまり観ない人でも読みやすいよう、 難しい言葉は使わず、内容はしっかり詳しく解説していきます。
『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』とは? 🔫🍙
『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』は、“ゆるい日常”と“ガチの殺し屋アクション”が同居する、ちょっと変わったバディ映画です。 主人公は、殺しの腕は超一流なのに、社会のルールや人付き合いがとにかく苦手な二人――ちさととまひろ。 ふつうなら絶対に交わらない「銀行」「バイト」「組織の規則」みたいな現実的トラブルが、二人をどんどん追い込み、 そこへ“二人の席を奪って出世したい”別の殺し屋コンビまで現れて、話が一気に加速していきます。🎬
このシリーズは、物語の作り方が独特です。大きな秘密や難しい設定を積み上げるよりも、 「生活がしんどい」→「変な事件に巻き込まれる」→「戦うしかない」という、 わかりやすい流れで進みます。
しかも二人は、普段はコンビニの支払いすらギリギリなのに、戦いになると急にプロの動きになる。 このギャップが、この映画のいちばんのクセであり魅力です。✨
今回の二人は、ジムの会費や保険の支払い、教習所代などでお金が底をつき、 「まず支払いを済ませないと終わる…」という状態になります。 この“生活の詰みかけ感”が、最初からずっとピリピリした空気を作っているんですね。
しかも二人は、社会の中で器用に稼ぐのが苦手。 だから「お金がない」が、ただの悩みじゃなくて、命に直結する危機として効いてきます。
支払いのために銀行へ駆け込んだタイミングで、運悪く銀行強盗が発生。 ここで多くの映画なら「人質になって逃げる」展開になりそうですが、この作品は逆です。 二人は「早く用事を済ませたい」という理由で、強盗をあっさり制圧してしまいます。
ただし、ここが落とし穴。二人は“正義の味方”じゃなく、あくまで組織の殺し屋。 勝手に事件を片付けたことが問題になり、組織から謹慎処分を受けてしまいます。 つまり――生活費が必要なのに、稼ぎ口(殺しの仕事)が止められる。地獄の始まりです。😵💫
謹慎中は仕事ができないため、二人はしぶしぶ普通のバイトを始めます。 ところが、接客や同僚との空気読みが苦手で、想像以上にうまくいかない。 さらに、ちさとの金の使い方が雑だったり、まひろが我慢しきれなくなったりして、 二人の関係もギスギスしていきます。
ここが重要で、ただのコメディではありません。 仕事ができない=社会で居場所がない、という感覚が、 二人を精神的にも追い込んでいく土台になっています。
同じ頃、殺し屋協会でアルバイト扱いのゆうりとまこと兄弟も、 上の指令ミスなどでまともに稼げず、生活に困っています。 そんな彼らが聞きつけるのが―― 「ちさととまひろの“枠”を奪えば、正規クルーに上がれる」という噂。
兄弟は出世と生活のため、二人を狙う決意を固めます。 ここから物語は、“生活に困った殺し屋同士の衝突”という、 ちょっと切ない形に変わっていきます。⚡
兄弟との接触はじわじわ近づき、やがて本格的な対決へ。 ここで面白いのは、敵がただの悪役ではなく、二人と同じく「社会にうまくはまれない側」として描かれることです。 だからこそ戦いの途中で、 「出会い方が違えば、仲良くなれたかもしれない」という空気がちらっと出ます。
でも、殺し屋の世界はそう甘くない。 組織の規則や“処理”の段取りが入り込み、最後は仕事として決着をつける方向へ進みます。 ここがこの映画の苦さで、観終わったあとに スカッとするだけじゃない余韻が残ります。
“生活に追われる人間が、戦うしかなくなる話”でもあります。
次の章では、ネットの全体評価が「何を褒めて、どこで割れたのか」を整理していきます。📌
全体的な評価まとめ 🎬
『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』のネット上での評価をひとことでまとめると、 「前作が好きなら、かなり楽しめる。でも、合わない人にはとことん合わない」 というはっきり分かれるタイプの作品です。 ただし、評価が割れている=完成度が低い、という意味ではありません。 むしろ作り手の狙いが明確で、個性が強いからこそ、好き嫌いが出ています。
肯定的な意見で特に多いのは、 「アクションの質が前作より明らかに上がっている」 「ちさととまひろの関係性が自然でリアル」 といった点です。
ド派手なCGや大人数の戦争シーンではなく、 近い距離での銃撃や格闘を中心にしたアクションが、 「日本映画とは思えない迫力」「動きがわかりやすい」と評価されています。
続編にありがちな「説明が増えすぎる」「前作の焼き直しになる」 という不満は比較的少なく、 世界観をそのままに、状況だけを少し厳しくした点が評価されています。
二人がすでに完成された殺し屋であるため、 成長物語というよりは 「同じ二人が、より追い詰められたらどうなるか」 を描いている点が、前作ファンには好意的に受け止められました。
一方で、評価が伸びきらなかった理由もはっきりしています。 それは「物語の起伏の少なさ」と 「日常パートの長さ」です。
大きな陰謀や衝撃的な裏切りが次々に起こる作品ではないため、 「話が静かすぎる」「盛り上がりまで時間がかかる」 と感じた人も少なくありません。 特に、アクション映画を期待して観た人ほど、 前半のゆるさに戸惑ったという声が目立ちます。
この映画は、「何かすごい事件が起きるのを待つ」タイプの人より、 キャラクターの空気や会話を楽しめる人ほど評価が高くなる傾向があります。
ちさとの雑さ、まひろの不器用さ、 そして二人のズレた距離感を 「リアルで愛おしい」と感じるか、 「もどかしい」と感じるかで、印象が大きく変わります。
総合的には、 派手さよりも“温度”を重視したアクション映画 という評価に落ち着いています。 一度ハマるとクセになるが、 誰にでもおすすめできるタイプではない―― そんな立ち位置の作品です。
肯定的な口コミ・評価 👍
『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』で特に多かった肯定的な声は、 「アクションの完成度」「主人公二人の関係性」「独特なリアルさ」の3点に集中しています。 ここでは、ネット上で目立った“褒められていた理由”を、 映画をあまり観ない人にも伝わるように整理していきます。
もっとも多かったのが、 「日本映画とは思えないほど動きがリアル」 「銃も格闘も、距離が近くて緊張感がある」 という声です。
この作品のアクションは、派手な爆発やCGで驚かせるのではなく、 人と人が本気で向き合ったときの “危なさ”や“息苦しさ”を強く感じさせます。 そのため「ドキッとした」「思わず体が固まった」という感想が多く見られました。
二人の会話や距離感について、 「演技っぽくない」「本当に一緒に暮らしていそう」 という評価が多くありました。
仲が良いのに、ちょっと雑。 大事に思っているのに、言葉にしない。 その微妙な関係が、 友達や同居人とのリアルな空気に近いと感じた人が多いようです。
特に後半、二人の間に生まれる小さなズレが、 大げさなケンカにならず、 静かに積み重なっていく描写が高く評価されています。
着ぐるみバイトや生活費の話など、 一見すると地味な日常シーンについても、 「笑えるけど、どこか苦しい」 「自分の生活と重なる」 といった好意的な感想が多く見られました。
殺し屋という非現実的な職業なのに、 悩みはお金・仕事・将来の不安という、 とても現実的なもの。 そこに共感できた人ほど、 この映画を「面白い」だけでなく 「身近な話として受け取った」ようです。
今回の敵となる兄弟についても、 「ただの悪役じゃない」 「事情を知ると切なくなる」 という声がありました。
主人公側と同じように、 彼らも生活に困り、立場に悩む存在として描かれるため、 戦いの場面でも 「どちらかを一方的に応援できない」 という独特の感情が生まれます。
前作を観ている人からは、 「キャラがブレていない」 「世界観を壊していない」 という点も評価されています。
無理に話を大きくせず、 同じ二人が、より厳しい状況に置かれたらどうなるか に集中した構成が、 シリーズとして好意的に受け止められました。
否定的な口コミ・評価 👀
『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』は高く評価される一方で、 はっきりとした不満の声も多く見られます。 ただしそれらは「出来が悪い」というより、 作品の方向性そのものが合わなかったことによるものが中心です。 ここでは、ネット上で多かった否定的な意見を整理していきます。
最も多かった不満は、 「話がなかなか進まない」 「前半が長くて眠くなる」 といったテンポの遅さです。
日常パートが丁寧に描かれる分、 大きな事件やアクションが始まるまでに時間がかかります。 そのため、 「最初からスピード感のある展開を期待していた人」ほど、 物足りなさを感じやすい傾向がありました。
クライマックスのアクション自体は評価されているものの、 「終盤に全部詰め込まれている」 「急に話が動いて、そのまま終わった」 と感じた人も多くいました。
じわじわ積み上げた日常と不満が、 最後に一気に爆発する構成のため、 観る人によっては 感情が追いつく前に終わってしまう 印象を受けたようです。
ちさととまひろについて、 「考え方が極端」 「行動にイライラする」 という意見も一定数見られました。
特に、 ちさとの金銭感覚の雑さや、 まひろの感情を溜め込みすぎる性格が、 「リアルだけど好きになれない」 と感じる人もいます。 キャラクター重視の映画であるため、 ここに乗れないと評価が下がりやすい点です。
続編として観た人の中には、 「前作とあまり変わらない」 「新鮮さが少ない」 と感じた声もありました。
世界観や二人の関係性を大切にした結果、 逆に変化が小さく見えてしまった という受け止め方もされています。
「アクション映画としては地味」 「日常ドラマとしては殺し屋設定が強すぎる」 という中途半端さを指摘する声もありました。
ジャンルの境界をあえて曖昧にしているため、 何を期待して観るかによって、 満足度が大きく変わる作品だと言えます。
ネットで盛り上がったポイント 🔥
公開後、SNSやレビューサイトで特に話題になったのは、 「アクションの質」「日常と非日常の落差」「敵側の描かれ方」。 ここでは、コメント欄や感想で繰り返し語られた“盛り上がりどころ”を整理します。
ネットで最も多く言及されたのは、終盤の戦闘シーン。 派手な演出よりも、相手との距離がとにかく近い点が 「息が詰まる」「瞬きできない」と話題になりました。
銃も格闘も、動きが速いのに何が起きているか分かる。 この見やすさと緊張感の両立が、 アクション好きの間で強く支持されています。
シリアスな展開の合間に挟まれる 着ぐるみバイトのシーンは、 「笑った」「でも切ない」と二重の反応を生みました。
殺し屋としては有能なのに、普通の仕事ではうまくいかない。 この社会とのズレが、 観る側の共感や苦笑を誘い、SNSで拡散されやすい場面になっています。
大げさな友情シーンがない代わりに、 何気ない一言や行動で相手を気遣う描写が多く、 「この距離感がリアル」「言わない優しさがいい」 と語られました。
特にケンカ後の空気感や、 元に戻ったわけではないけど並んで歩く感じが、 大人の関係性として刺さるという声が目立ちます。
敵役の兄弟について、 「事情を知ると応援したくなる」 「主人公と立場が違うだけ」 という意見が多く、単純な勧善懲悪ではない点が議論を呼びました。
この構図が、 「もし別の環境なら立場が逆だったかも」 という想像を生み、感想が長文になりやすい要因になっています。
テンポの遅さや地味さへの不満も含めて、 「好き」「合わない」がはっきり分かれたこと自体が、 作品の話題性を高めました。
「自分は好きだけど人には勧めにくい」 「刺さる人には深く刺さる」 というコメントが多く、 語りたくなる映画としてネットで回り続けています。
疑問に残るシーン 🤔
『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』は、 あえてすべてを説明しきらない作りになっています。 そのためネットでは、 「ここはどういう意味だったのか?」 「なぜこうなったのか?」 と議論が起きた場面も少なくありません。 ここでは、特に疑問として挙げられやすかったポイントを整理します。
冒頭の銀行強盗事件で、 ちさととまひろは即座に行動し、事態を制圧します。 しかし結果として、二人は評価されるどころか 組織から謹慎処分を受けてしまいます。
観客の中には、 「助けたのに罰を受けるのはおかしい」 と感じた人もいました。 ただしこれは、 組織にとって重要なのが 成果ではなく“指示と段取り”であることを示す場面でもあります。
作中で何度も描かれる、 ちさとのお金の使い方。 これに対し 「無責任すぎる」 「見ていて不安になる」 という声が多く上がりました。
一方で、 「あれが彼女なりのストレス対処」 「明日を考えない生き方だからこそ成り立つ」 と擁護する意見もあります。 正解が示されないからこそ、 観る側の価値観が試される部分です。
敵として登場する兄弟は、 能力がないわけではなく、 ただ立場と運が悪かった存在として描かれます。
そのため、 「なぜ彼らは排除されなければならなかったのか」 「別の選択肢はなかったのか」 という疑問が多く語られました。 しかし物語は、 あえてその答えを示しません。
クライマックス後、 大きな後日談や感動的な締めは用意されていません。 この静かな終わり方に対し、 「拍子抜けした」 「もっと余韻がほしかった」 という声もありました。
逆に、 「殺し屋の日常は続くだけ」 「解決しても生活は変わらない」 という現実を表している、 と評価する人もいます。
考察とまとめ 🧠✨
本作を観終えたあとに残る感覚は、爽快感よりも「生活は続く」という静かな余韻です。 大事件を解決しても、二人の世界が劇的に好転するわけではありません。 その割り切りこそが、この映画の核心だと考えられます。
ちさととまひろは、戦闘能力だけを見れば圧倒的に「強い」存在です。 それでも、お金・規則・立場に縛られ、思うように生きられない。 ここで描かれるのは、能力があっても自由になれない現実です。
銀行強盗を制圧しても評価されない、正しいことをしても報われない。 その積み重ねが、二人を無力感へと追い込みます。
二人の関係は、理想的な友情でも、感動的なバディでもありません。 うまく言葉にできない不満を溜め込み、すれ違いながらも一緒にいる。 その姿は、現実の人間関係にとても近い。
大げさな和解がないのもポイントです。 問題が完全に解決しなくても、並んで歩くことはできる。 そんな不完全さが、この作品の誠実さだと言えます。
敵として描かれた兄弟も、根本は二人と同じです。 生活に困り、評価されず、立場を得るために無理をする。 その意味で本作の対立は、善と悪ではなく“同じ世界での衝突”です。
だからこそ戦いの後にカタルシスが少なく、切なさが残る。 これは意図的な選択で、観る側に考える余地を残します。
派手な展開や分かりやすい勝利を求める人には、物足りないかもしれません。 一方で、キャラクターの空気感や生活の重みを楽しめる人には、 深く刺さる一本です。
アクションはあくまで手段で、主役は人間のしんどさ。 そこに共感できるかどうかが、評価の分かれ目になります。


