本記事では、世界的に高い評価を受けてきた“28日後シリーズ”を、 映画初心者でもわかりやすい言葉と表現で徹底解説します。 『28日後…』『28週後…』『28年後…』と続くシリーズは、 単なるホラーを超えた人間ドラマ・社会の脆さ・希望の光を描く作品群です。 本記事では、ネタバレなしで物語の魅力・世界観の変化・テーマ性を深掘りし、 シリーズを“10倍楽しむための視点”を提供します。
さらに、2026年に公開予定の最新作 『28年後… 白骨の神殿』の最新情報や噂、 脚本家アレックス・ガーランドの思想、公式コミックによる世界補完まで、 シリーズを立体的に理解するための内容を網羅しました。
🧟♂️28日後シリーズとは?
「28日後シリーズ」は、あるウイルスの暴走によってイギリス社会が一気に崩れ落ちていく様子を描いた、 パンデミック×サバイバル・ホラーの映画シリーズです。
ただし、いわゆる“ゾンビが怖いだけの映画”ではなく、人間同士の関係・社会のルール・希望の残りかたまでじっくり描くのが大きな特徴。
普段あまり映画を観ない人でも、「もし自分がこの世界に放り込まれたら…?」と想像しやすい物語になっています。
それぞれの作品ごとに「28日後」「28週後」「28年後」と時間がジャンプし、 同じ世界でありながら、まったく違うステージに立たされた人類の姿が描かれていきます。
現時点で映像作品として発表・予定されているのは、次の4作です。 それぞれ別々の物語として楽しめますが、世界観のつながりを意識すると一気に面白さが増します。
- 『28日後…』(2002年):すべての発端となる第1作。ロンドンが突然“無人の街”になった理由が少しずつ明らかに。
- 『28週後…』(2007年):感染爆発から半年後。いったん落ち着いたように見えた世界が、再び揺さぶられていく様子を描く続編。
- 『28年後…』(2025年):発生から大きく時間が飛び、長年の影響を受けた“別の世代”の人々が登場する最新作。
- 『28年後… 白骨の神殿』(2026年):新たに始動した3部作構想の第2章にあたる作品。日本では2026年公開予定の注目作です。
この記事では、各作品のストーリーそのもののネタバレは避けつつ、「どんな世界なのか」「どこが面白いのか」を丁寧に解説していきます。 まずこの第1章では、シリーズ全体の“ざっくりイメージ”をつかんでください。
28日後シリーズには、走って迫ってくる感染者や、人気のない街並みなど、ホラー映画らしい怖さがしっかりあります。
しかし本当に印象に残るのは、「人間のほうがよほど怖いかもしれない」という瞬間です。
ルールが失われた世界では、善人と悪人の境目があいまいになり、 生き残るためにどこまで自分を守るのか、他人を信じられるのかというギリギリの選択が突きつけられます。
こうした人間ドラマが、ホラーが得意でない人にも強く刺さるポイントになっています。
特にシリーズの原点となる『28日後…』では、 現実にあるロンドンの街がほとんど無人になった光景が映し出されます。
観光写真で見たことのある場所が、ゴミが散らばった静かな道路になっている──この 「見慣れた場所が一瞬で別世界になる」感覚が、作りものとは思えないリアリティを生み出しています。
派手なCGに頼りすぎず、実在のロケーションを活かした画づくりが、シリーズ全体の“生々しさ”を支えています。
シリーズの面白さは、作品ごとに立ち位置とテーマが変化していくところにもあります。
- 発生直後を描く『28日後…』では、「どう生き残るか?」がメインテーマ。
- 半年後を描く『28週後…』では、「どうやって社会を立て直すか?」が大きな課題に。
- さらに時間が飛ぶ『28年後…』以降では、「長期的な影響を受けた世界で、人類は何を選ぶのか?」という視点が加わります。
同じ「28日後シリーズ」でも、作品ごとに見せてくれる世界の段階が違うため、 1本ずつ観るたびに新しい発見があります。これから先の『28年後… 白骨の神殿』まで含めて、 「人間と社会の変化」を追いかける長い旅として楽しめるのが、このシリーズならではの醍醐味です。
ホラーが得意でない人は、「怖さ」よりもまず人間ドラマや世界設定に注目してみてください。 この記事の後半では、「忙しい人向けの視聴ガイド」や「共通テーマのやさしい解説」も用意しているので、 どこから観ればいいか迷っている方も安心して読み進めていただけます。
✨シリーズの醍醐味
「28日後シリーズ」を語るうえで欠かせない魅力は、ただ“感染者が暴れる映画”ではなく、 社会の崩壊と、その中で変わっていく人間の姿をリアルに描く点です。 怖さだけで終わらず、見終わったあとに「自分ならどうする?」と考えさせられる、 深みのある作品として世界中に支持されています。
シリーズの代名詞ともいえるのが、猛スピードで襲ってくる感染者です。 多くのホラー映画では“ゆっくり歩く”敵が一般的ですが、28日後シリーズでは 理性が消え、怒りだけが暴走した存在として描かれます。
動きが速いことで、主人公も観客も考えるより先に「逃げないといけない」という 即時的な緊張感が生まれ、観る人の心拍数を一気に引き上げます。 さらに、周りに誰もいないのに“足音だけが近づいてくる”という演出も多く、 ホラー初心者でも思わずのめり込んでしまう迫力があります。
シリーズの魅力の1つは、現実の街・リアルな生活が一瞬で破綻するという描写です。 とくに『28日後…』のオープニングでは、 ロンドンの街が“ほぼ無人”という映像が鮮烈で、 「いつもの景色が別世界になる」という不気味さを強烈に見せつけます。
これは派手なCGではなく、実際の道路や名所を早朝に封鎖して撮影した手法。 現実に起きているかのようなリアリティが、観客の感情を強く揺さぶります。
ウイルスそのものよりも、シリーズがより深く描くのは 極限状態に置かれた人間の“選択”です。 助け合う者もいれば、恐怖から裏切る者、自己保身に走る者、力を振るう者もいます。
この“人間の二面性”が作品の奥行きを作り出し、 感染者よりも生存者のほうが恐ろしく感じる瞬間すらあります。 ホラーが苦手な人にも強く刺さる部分であり、シリーズが長く語られる理由の1つです。
28日後シリーズは、ドキュメンタリーのように荒れた画質のショットを使ったり、 逆に静かで広がりのある音楽を重ねたりと、緊張と静寂が交互に押し寄せる演出が特徴です。 一気に駆け抜けるシーンもあれば、心がざわつくような静かな場面もあり、 その対比が作品全体の没入感を高めています。
特に印象的なのは、混乱の中にある“美しい瞬間”。 廃墟の街に差し込む光、人々のささやかな希望──こうした“静かな余白”があることで、 単なるホラーを超えた叙情的な世界観が生まれています。
シリーズは作品ごとに「28日後 → 28週後 → 28年後」と視点が切り替わり、 その時々の“世界が抱える問題”も変化します。
- 発生直後:生きることが最優先
- 半年後:秩序をどう取り戻すか
- 数十年後:人間社会は何を優先するのか
こうして時代が進むごとに、観客もシリーズの中で新しい問いを突きつけられます。 最新作『28年後…』や 『28年後… 白骨の神殿』では、 初代スタッフによる“新章”が始まり、 さらに長期的な人類の変化と選択がテーマとして掘り下げられます。
このシリーズは、怖さと同じくらい人間の強さ・弱さ・希望が丁寧に描かれています。 「怖い映画は苦手…」という人でも、ラストには静かな感動や余韻が残る作品です。 次の章では、各作品を“世界観と角度”から比較し、違いをよりわかりやすく解説します。
🔍各作品の比較
同じ「28日後シリーズ」といっても、『28日後…』、 『28週後…』、 『28年後…』は、それぞれ 雰囲気・スケール・見どころが少しずつ違います。 ここでは物語のネタバレを避けながら、「どの作品がどんな人に向いているか」がイメージしやすいように、 3作の特徴をやさしく比較していきます。
3作品は「28日」「28週」「28年」と、それぞれ違う時間に焦点を当てています。 同じ世界線でありながら、どのくらい社会が壊れているか・立て直されているかが変わることで、 作品の雰囲気も自然と変化します。
| 作品 | 時間の位置づけ | 世界の状態(ざっくり) |
|---|---|---|
| 28日後… | 発生から約1か月 | まだ混乱の真っただ中。何が起きたのか、どうすればいいのか、誰もはっきりわからない段階。 |
| 28週後… | 発生から約6か月 | いったん収束したかに見え、再建が始まりつつある時期。新しいルールや管理体制が作られ始める。 |
| 28年後… | 発生から約28年 | もはや“世代が変わった後”の世界。ウイルスと人類の関係そのものが別の段階に入っている。 |
このように、シリーズを通して観ると「一つの大きな歴史」をざっくり追体験している感覚になります。 一方で、どの作品も基本的には独立しているので、 「とりあえず1本だけ観たい」という人でも入りやすいのが親切なポイントです。
3作品とも、感染者から逃げるシーンや、狭い室内での緊迫した場面など、 アクションとサスペンスがしっかり用意されています。 ただし、その見せ方のバランスは少しずつ異なります。
- 28日後…: じわじわした不安と、突然の爆発的な恐怖のメリハリが強い。心理的な緊張感が中心。
- 28週後…: 住民・軍隊・管理体制などが絡み、スケールの大きなパニック描写が増える。
- 28年後…: 長期的な視点から世界をとらえる分、アクションだけでなく“決断”や“価値観のぶつかり合い”が印象に残る。
怖さの“ジャンル”で言えば、 第1作は「不安と孤独」寄り、 第2作は「大規模パニック」寄り、 第3作は「崩壊後の世界ドラマ」寄り、とイメージするとわかりやすいかもしれません。
どの作品も世界は厳しい状況にありますが、まったく救いがないわけではありません。 ただし、希望の見え方・大きさ・方向性は作品によって少しずつ変化します。
例えば、『28日後…』では、 小さな出会いや選択の中に、個人的な希望が生まれます。 『28週後…』では、 個人と社会レベルの希望がぶつかり合い、どちらを優先するのかという難しい問いが浮かびます。 最新の『28年後…』では、 長い時間の中で形を変えてきた希望がどこに向かうのかが見どころになっていきます。
こうした「希望の描き方の変化」を意識して観ると、 シリーズ全体が1本の長い物語のように感じられ、 作品同士のつながりがぐっと立体的に見えてきます。
🎬28日後…(2002年)
シリーズの原点となる『28日後…』は、 「静かなロンドンの街が、なぜ無人になったのか?」という不穏な疑問からスタートします。 キャラクターの感情や世界の状況を、観客が主人公と“同じ速度”で理解していく構成になっており、 初めて観る人でも自然と作品世界へ没入できる映画です。
主人公ジムは、事故で昏睡状態に陥り、気づけば28日が経過。 目を覚ましたロンドンは、驚くほど静かで、誰の姿も見当たりません。 そこから“人のいない街の真実”と“生存者たちの選択”が少しずつ見えていきます。
本作の象徴といえば、主人公がロンドン中心地を歩く冒頭シーン。 明け方に主要道路や観光地を“実際に封鎖して撮影した”ことで、 「本当に現実で起きたらこうなるのかもしれない」という生々しさを生んでいます。
車も人もいない街は、美しさと不気味さが混ざり合い、 ただ歩いているだけのシーンなのに強烈な緊張を生み出しています。
本作に登場する感染症は、死者がよみがえるタイプではなく、 “怒り(Rage)を極端に増幅させる”異質なウイルス。 感染した人は理性を失い、激しい攻撃性を示すようになります。
これにより、ただ“怖い存在”ではなく、 人間の感情が暴走した姿として描かれるのが大きな特徴。 観客は恐怖だけでなく、「もし自分が感染したら?」という別の怖さも味わうことになります。
ジムは無人の街で孤独に歩く中、生き残った人々と出会います。 しかし、彼らは28日間の地獄を経験してきたため、 楽観的なジムとの温度差が物語の緊張と感情の揺れを引き起こします。
とくに生存者のセリーナは現実的で、 「生きるために必要なもの」を冷静に判断する人物。 ジムとは違う視点を持つ彼女の存在によって、 “生き残るとはどういうことか”というテーマがより深く見えてきます。
『28日後…』は、派手な爆発や多人数の戦闘が中心ではありません。 どちらかといえば、静かなシーンの“間”が恐怖を作るタイプの作品です。
● 誰もいない病院
● 置きっぱなしのスーパーのカート
● 話し声が反響するトンネル
こうした静けさの中に突然“動”が差し込まれることで、
観客はより深い緊張を味わうことになります。
この「静けさ × 急激な動き」の組み合わせが、 シリーズ全体の原点ともいえる独特の“体験型恐怖”を作り出しています。
本作は「感染者の恐怖」だけではなく、 失われた世界の中で人々が見つける小さな希望の光が美しく描かれています。
たとえば――
- 仲間と過ごす短い安らぎ
- 廃れた街に立ちのぼる朝日
- “誰かを守ろう”とする行動
こうした瞬間は、ホラーでありながら“人間の優しさ”や“つながりの強さ”を感じさせ、 観終わったあとに深い余韻を残します。
・派手すぎないホラーなので、実はかなり入りやすい作品 ・心理的な恐怖が中心で、キャラ描写も丁寧 ・静かな場面が多いので「物語を味わいたい人」に向いている
次の章では、続編『28週後…』を 「半年後の世界の変化」という視点から詳しく紹介していきます。
🚨28週後…(2007年)
『28週後…』は、シリーズ第1作から半年後の世界を描いた続編です。 ウイルスによる大規模な崩壊を経験したあと、いったん事態が落ち着き、 「もう一度この国で暮らせるかもしれない」という希望が見え始めたタイミングから物語がスタートします。 前作『28日後…』が“少人数の旅”だったのに対し、 今作は家族・軍隊・帰還民・新しいルールが絡み合う、より社会的なパニックドラマになっています。
ウイルスの感染爆発から28週。 感染は収束したと判断され、ヨーロッパの一部地域では“安全地帯”が整備されていきます。 本作は、その安全地帯に戻ってくる人々と、そこで暮らすことになったとある家族を中心に、 「本当にもう安全なのか?」という不安とともに進んでいきます。
『28週後…』がユニークなのは、 世界が完全に終わってしまったわけでも、完全に元に戻ったわけでもない、 “中途半端な復興期”を描いているところです。
・一部エリアは立ち入り禁止のまま
・安全地帯には検問や監視カメラが設置
・軍による厳しい管理のもとで、少しずつ人々が帰還してくる
という状況のため、「もう大丈夫」と言い切れない空気が常に漂っています。
この設定が、観客の心のなかにも“希望と不安が同居した感覚”を生み出します。
物語の中心になるのは、とある父親と子どもたちの家族。 彼らは、崩壊のなかでの“ある出来事”を抱えたまま、 新しく整備された安全地帯で再スタートを切ろうとしています。
本作がうまいのは、世界規模の出来事を1つの家族に凝縮して見せる構成になっているところ。 「大きなニュース」ではなく、「目の前の家族の選択」に焦点を当てることで、 観客は自然と感情移入して物語を追いかけることができます。
安全地帯を守るのは、徹底したルールと軍の管理です。 これは市民を守るための仕組みでもありますが、 同時に「自由と引き換えに安全を得ている状態」でもあります。
・どこまで情報を公開すべきか
・疑わしい事態が起きたとき、誰を優先して守るのか
・市民の不安にどう向き合うのか
こうしたテーマが、作中の決断や緊急事態の対応を通じて描かれていきます。
前作『28日後…』が“少人数の視点からの恐怖”だったのに対し、 『28週後…』では、 より多くの人々が同じ場所に集められている状況が描かれます。
そのため、ちょっとした行き違いや判断ミスが、 一気に大きなパニックにつながる危うさが常につきまといます。 狭い空間での混乱や、群衆が一斉に逃げ惑うシーンは、 シリーズの中でも特に心拍数が上がるパートと言っていいでしょう。
本作で強く意識されるのが、「あのとき、どんな選択をするべきだったのか」という問いです。 家族としての選択、軍としての選択、指揮官としての選択── それぞれの立場の人々が、限られた情報のなかで苦しい判断を迫られます。
ここが単なるパニック映画で終わらないポイントで、 観客も「自分ならどうするか?」と考えざるをえません。 ネタバレを避けつつ言うと、“最善と思った選択が、必ずしも最善の結果を生まない”こともある、 という残酷な現実が静かに突きつけられます。
『28週後…』単体でも物語は理解できますが、 やはり前作『28日後…』を観ておくと、 世界の変化や人々の感情の重さがより伝わりやすくなります。
- 「崩壊直後」と「復興期」という対比
- 感染の恐怖が、人々の行動をどう変えたのか
- 長期的なトラウマが、再建の過程でどう影響するのか
これらを意識しながら2作続けて観ると、 単なる続編ではなく、1本の大きな物語の中間地点のように感じられるはずです。
・「社会が立ち直ろうとする過程」に興味がある人
・家族ドラマとパニック映画の両方を楽しみたい人
・軍や政治の判断が物語にどう影響するかを見るのが好きな人
次の章では、時間軸が一気にジャンプした最新作 『28年後…』の世界を、 ネタバレなしで紹介していきます。
🕒28年後…(2025年)
シリーズが大きく再始動した『28年後…』は、 タイトルどおりウイルス発生から28年という長い年月が経過した世界を描きます。 これは単なる続編ではなく、ダニー・ボイル監督&アレックス・ガーランド脚本の“初代コンビ”が復活したことで、 シリーズの方向性を再び原点からアップデートする重要な1作となりました。
世界は一度の流行で終わりませんでした。 28年のあいだにウイルスは変容し、人々の価値観も大きく変わっています。 とくに若い世代は「崩壊前の世界」を知らず、新しい常識のなかで生きています。 そんな変わり果てた社会に、再び波紋が広がり始めます――。
第1作から第2作までは「28日」「28週」と比較的短いスパンで世界を追いかけていましたが、 今作では一世代が丸ごと入れ替わるほどの時間が流れています。
● 以前の世界を知る人
● 崩壊後に生まれた人
この“世代差”が物語の重要な軸になっており、
同じ世界を生きているにもかかわらず、見ている景色や価値観が大きく違っています。
「ウイルスが与えた影響は、感染そのものだけではない」という視点は、 これまでの2作では描ききれなかった、より大きなテーマを提示しています。
28年という長さは、文明を立て直すには十分な時間です。 しかし、すべてが元通りになるわけではありません。
一部の地域では、自警団や独自ルールを持つコミュニティが形成され、 「何を守り、誰を信じるか」は地域ごとにまったく違います。
本作では、崩壊後の社会がどう再編されているのか、 その結果生まれた“価値観の違い”が登場人物に大きな影響を与えていきます。
監督ダニー・ボイル、脚本アレックス・ガーランドという、 シリーズの顔ともいえる2人が再びタッグを組んだことは本作最大の注目点です。
● 第1作が持っていた“静けさと緊張”の空気
● 人間の弱さと強さを見つめる視線
● 荒れた世界に差し込む光の美しさ
これらが現代の技術・テーマとともにアップデートされたことで、
シリーズが一段と奥行きのあるものへと進化しています。
『28年後…』では、誰かの“ひとつの行動”が後々大きな意味を持つ場面が多く、 まるでドミノ倒しのように状況が変化していきます。
より大きな社会の中で、個人の行動が引き起こす影響は前作以上に大きく、 観客は「この選択は何を生むのか?」という緊張感を常に抱きながら物語を追うことになります。
これにより、アクションや逃走シーンだけでなく、 日常的な会話やちょっとした判断にも大きな重みが宿る構造になっています。
28年の時を経た世界には、前作以上に希望と絶望が混在しています。
- 新しい社会システムの芽生え
- 崩壊前の価値観が失われつつある現実
- 過去を知る者が語る“失われた普通の日々”
- 若い世代が模索する新しい生き方
こうした要素が重なり合うことで、 シリーズで最も“人間の生き方”にフォーカスした作品になっています。
・前作を観ていなくても理解できるが、「世界の変化」を追うなら1→2→3を推奨 ・ホラー要素よりも“世界観”や“人間ドラマ”をじっくり描くタイプ ・初代スタッフ復帰による“原点回帰+進化”を味わえる作品
次の章では、タイプ別に「どれから観ればいいか?」をやさしく整理します。
⏰忙しい人のためのタイプ別視聴ガイド
「興味はあるけど、全部観る時間はないかも…」「ホラーはちょっと苦手…」という方のために、 ライフスタイルや好みに合わせておすすめの観る順番を整理しました。 ここではネタバレなしで、どのタイプの人がどの作品から入ると楽しみやすいかを紹介します。
シリーズが気になるけれど、まずはお試しで1本観たい人には やはり原点である『28日後…』がおすすめです。
- 世界のルールやウイルスの特徴が、観ているうちに自然と理解できる
- 登場人物も比較的少なく、ストーリーを追いやすい
- 「日常が一瞬で消えた世界」の衝撃を一番ストレートに味わえる
この1本を観て「もっとこの世界を知りたい」と感じたら、 そのまま続編『28週後…』へ進むのが王道ルートです。
「ジャンプスケア(急に驚かせる演出)は苦手」「グロすぎるのは無理…」という人でも、 28日後シリーズは人間ドラマ寄りのホラーなのでチャレンジしやすい作品です。
その中でも入りやすい順番は――
最新作『28年後…』は、 世界観やテーマをじっくり追いたい人向け。 まずは1作目・2作目で“シリーズの空気”に慣れてから挑戦すると安心です。
連休や休日前に「一気に世界に浸りたい!」という人には、 次のような段階的一気見プランがおすすめです。
- Day1:雰囲気になじむ日
夜にゆっくり『28日後…』を鑑賞。 静かなロンドンの不気味さと、人間ドラマに集中。 - Day2:感情が揺れる日
日中〜夕方に『28週後…』。 家族ドラマとパニック要素の緊張感を味わう。 - Day3:世界の“その先”を見る日
余韻が残っているうちに『28年後…』。 シリーズ全体を俯瞰しながら、「人類はどこへ向かうのか」を考える。
この3日間プランで観ると、作品間の“温度差”や“時代の変化”も感じやすく、 シリーズの奥行きが一気に立体的になります。
「2時間まるまる確保するのが難しい…」という人は、 1本を2〜3パートに分割して観る見方がおすすめです。
たとえば『28日後…』なら――
- ① 無人のロンドン〜最初の出会いまで(世界観に慣れるパート)
- ② 仲間との旅路〜生活のかたちが見え始めるところまで
- ③ 物語が大きく動き出す終盤(気持ちに余裕があるときに一気見)
重要なのは、「毎回少し前から見直す」こと。 5分ほど巻き戻してから再生すると、前回の流れを思い出しやすく、 忙しい中でもストーリーのつながりを保ったまま楽しめます。
🧩シリーズに共通するテーマ
「28日後シリーズ」をより深く楽しむためのポイントは、 3作品すべてに流れている“共通テーマ”を意識することです。 どの作品も舞台やキャストは異なりますが、根底には同じ問いが流れ続けています。 ここではネタバレなしで、そのテーマをわかりやすく整理します。
シリーズ全体を通して強く描かれるのは、 恐怖は“感染者”だけが生むものではないという事実です。
もちろん、襲いかかってくる感染者の存在は脅威ですが、 それ以上に怖いのは、人間が追い詰められたときに見せる予想外の行動や感情です。
- 極限状態での裏切り
- 家族を守るための暴走
- 善意と悪意の境界があいまいになる瞬間
感染者が象徴する“外側からの恐怖”と、 人間が抱える“内側の恐怖”が同時に描かれることで、 作品はただのパニック映画を超えた深みを持っています。
28日後シリーズが根強い人気を持つ理由のひとつは、 荒れ果てた世界でも必ず小さな希望を描いている点です。
- 仲間との結束
- 思わぬ場所に残っていた“人間らしさ”
- 美しい景色や静かな時間
- 守りたいという気持ちが生む強さ
とくに第1作では、崩壊した世界の中で見える“温かさ”が名シーンとして語られ、 第3作では、世代を超えた希望の形が描かれています。 観終わったあとに残る余韻は、このシリーズならではの魅力です。
3作品に共通する大きなテーマとして、“個人の選択”が社会の未来を左右するという点があります。 これはネタバレなしでも強調したい重要な視点です。
小さな決断が、大きな結果となって返ってくる構造は、 シリーズを通して描かれる重要なメッセージのひとつ。 「自分ならどんな選択をするだろう?」という問いが、観客の胸にも自然に残ります。
これらのテーマを意識して観ると、作品同士のつながりが一気に深まり、 ただのホラーシリーズではなく“人間と社会を描いたドラマ”として楽しめます。 次章では、2026年公開予定の 『28年後…白骨の神殿』について 公式情報とネットの噂をまとめて解説します。
⛩️最新作「28年後… 白骨の神殿」(2026年)
シリーズ最新作となる 『28年後… 白骨の神殿』は、 2026年1月16日に日本公開予定の“新章第2作”。 『28年後…(2025)』から続く三部作構想の中心に位置しており、 物語・テーマ・世界設定のすべてがさらに深く掘り下げられる注目作です。 ここでは公開前の公式発表情報と、ファンの間でささやかれている噂・期待を ネタバレなしでまとめます。
・日本公開は2026年1月16日 ・シリーズは「新三部作」を予定 ・本作はその第2章にあたる作品 ・ダニー・ボイル監督&アレックス・ガーランド脚本(再タッグ) ・タイトルに「白骨」「神殿」という象徴的な語が含まれる
この邦題は、シリーズの中でも特に象徴的で、 “宗教性”や“儀式性”“崇拝対象”といったニュアンスを含んでいます。 荒廃した世界では、人々が不安や恐怖から新たな信仰や共同体を作り出すことがあります。
「白骨」「神殿」という組み合わせは、 ただの場所ではなく人々の精神的支柱あるいは狂信の象徴である可能性も。 シリーズがこれまで描いてきた“人間の弱さと希望”が、 本作でより強烈に形になって現れることが期待されています。
『28年後…(2025)』は新たな三部作の開幕でしたが、 その続編となる本作は物語の大きな転換点になる可能性が高いです。
三部作の構造では、 1作目=世界の提示、2作目=衝突・拡大、3作目=結末 という流れがよくあります。 つまり、本作では“物語が大きく動く章”になることが一般的。
シリーズが向かう最終的なテーマや結末を示唆する要素が、 多く散りばめられると考えられています。
第1作から長期間が経過した世界では、 ウイルスも人間社会も大きく変容しています。 『28年後…(2025)』で示された“新たな世界の姿”をもとに、 本作ではさらに異なる形で危機が展開されることが予想されます。
・ウイルスがどう変化しているのか
・人々の価値観はどう変わったのか
・社会はどのように再編されているのか
こうした要素が、物語の緊張感と深みを増すポイントになっていきます。
公式発表以外に、ファンの間で話題になっている“噂”や“期待”も存在します。 もちろん確定ではありませんが、作品を楽しむための視点になります。
- 初代キャラクターの痕跡が再び登場するのでは?
- 「白骨の神殿」は巨大なコミュニティの中心施設では?
- 28年後…で登場した世代間の対立がさらに拡大するのでは?
- ウイルスの“起源”や“本質”に迫る可能性
こうした噂がファンを盛り上げていますが、 シリーズの伝統として、核心部分は公開されるまで明かされないことが多いため、 どこまでが真実なのかは実際に観るまでのお楽しみです。
本作が特に注目される理由は、 シリーズがもともと持っていたホラー要素に加え、 「文明の再生」や「信仰・集団心理」といったより深いテーマを描ける土壌が整っている点です。
荒廃した世界で何を信じ、どう生きるか―― 本作のテーマには、現実の社会問題とも共通する部分が数多く存在します。
・新三部作の“物語が動く重要な章”になる可能性大 ・タイトルの意味が物語の核心を示唆している ・世界観が最も大胆に広がる作品になる可能性
次の章では、本シリーズの脚本家である “アレックス・ガーランド”について、初心者にもわかりやすく紹介します。
🧠アレックス・ガーランドとは
シリーズの世界観と思想を語る上で欠かせない人物が、脚本家・作家であり映画監督でもある アレックス・ガーランド(Alex Garland)です。 彼は『28日後…』の脚本を担当し、2025年の『28年後…』でシリーズに復帰。 さらに、2026年公開の『28年後… 白骨の神殿』にも深く関わっています。 ガーランドの描く世界やテーマを理解すると、シリーズ全体が“より深い物語”として見えてきます。
アレックス・ガーランドは、もともと小説家としてキャリアをスタートさせました。 特にデビュー作『ザ・ビーチ』は世界的ベストセラーとなり、後にダニー・ボイル監督によって映画化。 この作品がきっかけで、ガーランドは映画界と深く関わるようになります。
彼の小説の特徴は、閉ざされた空間で揺れ動く人間心理、集団の不安、極限状況などの描写。 これはそのまま『28日後…』に引き継がれており、シリーズの独特な緊張感や“生々しい人間ドラマ”を生み出す源になっています。
ガーランドは小説家から脚本家に転身し、ダニー・ボイル監督とのタッグでその才能を発揮しました。 『28日後…』の脚本では、 “感染者の恐怖”だけでなく、荒廃した世界での倫理と選択を中心に据えたことで高い評価を獲得。 シンプルなホラーではなく「深いテーマを持ったサバイバルドラマ」として、作品を特別なものにしました。
その後も彼は『ネバー・レット・ミー・ゴー』や『エクス・マキナ』『ANNIHILATION』などで、 “科学と感情”“人間の境界”を探る作風を確立。 思考実験のような冷静さと人間的な弱さを同時に描ける脚本家として知られるようになります。
ガーランド作品には、共通して以下のテーマが頻繁に登場します。
- 閉鎖空間での人間関係の崩壊
- 科学がもたらす倫理の揺らぎ
- 恐怖と希望が交差する瞬間
- 個人と集団の葛藤
これらはまさに『28日後シリーズ』と相性が良く、 感染という極限状況を“社会実験”的に描く空気は、ガーランドならではの筆致です。
特に『28年後…』では、 彼の原点回帰ともいえる“人間の本質を問う物語”が展開されることが期待されています。
ガーランドは脚本だけでなく、映画監督としても高い評価を得ています。 『エクス・マキナ』ではAIと人間の境界を、 『アナイアレイション』では未知の生態系との接触を、 『MEN』では“人間の恐怖の正体”を問い直しました。
彼の監督作には、 ・抽象的な恐怖 ・象徴的な映像 ・観客に解釈をゆだねるラスト といった特徴があります。
こうした手法は『28年後』シリーズにさらに厚みをもたらし、 荒廃した世界に潜む“見えない恐怖”を立体的に描く力になっています。
ガーランドが『28日後シリーズ』に戻ってきたことで、 物語は再び“原点の哲学”を取り戻しつつ、 さらに壮大かつ深いテーマへと踏み込もうとしています。
ファンの間では、ガーランドが新三部作で描こうとしているのは 「人間社会は、崩壊と再生を繰り返すのか?」 という根源的な問いではないかと言われています。
28年後の世界は、感染よりも“人間の選択”が未来を変える局面に入り、 ガーランドのテーマ性と完璧に噛み合う段階へと進んでいます。
アレックス・ガーランドを知ると、シリーズの“芯”がより鮮明に見えてきます。 『28日後』が単なるゾンビ映画ではなく、社会・心理・倫理を描いた作品である理由も理解しやすくなります。 次の章では、映画では語られない世界を補完するコミック版について詳しく紹介します。
📚コミック版
「28日後シリーズ」は映画だけでなく、公式コミック(グラフィックノベル)によって世界が大きく補完されています。 これらのコミックは映画とは違う視点から物語を描き、作品同士をつなぐ“空白期間”を埋める役割も果たしています。 映画だけでは語られないキャラクターの背景や、ウイルス拡大の裏側を知ることができ、 シリーズを10倍深く楽しめる重要な資料といえます。
(2009–2011)
映画『28日後…』と『28週後…』の“あいだ”を補完する公式グラフィックノベル。 全4章構成で、ウイルスの発生から爆発的感染、ロンドン崩壊までの流れが、 さまざまな立場の人物の視点で描かれていきます。
- 科学者視点:ウイルス研究の過程、倫理問題、暴走の瞬間
- 市民視点:情報が遮断された中での混乱と恐怖
- 軍視点:国家レベルの対応の裏側
- 生存者視点:崩壊したロンドンのリアルな描写
映画では語られなかった「なぜ世界がここまで崩壊したのか?」を知ることができ、 2作目『28週後…』の理解が深まる貴重な補完資料です。
BOOM! Studiosから刊行された全24巻の公式コミックシリーズ。 主人公は映画第1作の主要キャラクターセリーナ。 彼女のその後を描く物語で、シリーズファン必見の作品です。
このシリーズの注目点は次の通り:
- 『28日後…』のその後のセリーナがどう生き延びてきたのか
- 映画1作目から2作目の空白期間が詳しく描かれる
- 複数の国や地域を横断する冒険が展開
- 物語後半では『28週後…』へ直接つながる要素も登場
映画では触れられなかった“世界の広がり”や“感染の影響範囲”が丁寧に描写され、 シリーズ全体の理解がより立体的になります。
三部作の映画は、それぞれ時間軸が飛んでいるため、細かい背景は語られないことがあります。 コミック版はその空白を埋める役割を果たしており、次の点で映画を補強しています。
- ウイルス拡散の詳細
- 各国の反応と崩壊の速度
- 生存者の暮らしと心理
- 第1作キャラクターの“その後”
- 複数の地域を跨いだ世界観の広がり
また、コミック版は「映画の裏で何が起きていたのか」を描くため、 映画を見返したときに新しい意味が生まれる場面も多くあります。
「コミック版はファン向けで難しいのでは?」と思うかもしれませんが、 実は初心者にも読みやすく、映画の理解を助けるポイントがたくさんあります。
- 1話ごとの構成がわかりやすい
- 世界観を視覚的に理解できる
- 映画とは別の“補助線”として楽しめる
- 登場人物の心理がより丁寧に描かれる
- 映画では語られない部分が自然に補完される
映画を観た後に読むと、 「あの時このキャラはこういう気持ちだったのか」 「この地域ではこんなことが起きていたのか」 と、理解が一気に深まります。
・コミック版は映画の“裏側”と“その後”を描く重要な補完作品 ・シリーズの時間の空白を埋めるため、理解が格段に深まる ・キャラクターの掘り下げが強く、映画の感情がより鮮明に ・世界観ファンには必読





