2024年公開のホラー映画『サユリ』。 一見すると「幽霊屋敷もの」の王道作品に見えますが、 実際に観てみると、その印象は大きく変わります。
前半は、じわじわと家族が壊れていく重たい恐怖。 そして中盤以降は、まさかの“反撃”へ――。 この大胆な構成が、多くの観客に強いインパクトを与え、 ネット上でも賛否が大きく分かれました。
未鑑賞の方はご注意ください。
本作の魅力は、「怖い」だけでは終わらない点にあります。 絶望、怒り、切なさ、そしてわずかな救い。 観る人によって受け取り方が大きく変わるため、 感想も真っ二つに分かれています。
この記事では、作品のストーリーを踏まえながら、 ネット上の評価や話題になったポイントを整理し、 わかりやすい言葉で丁寧に解説していきます。
サユリとは? 🏚️👧(ネタバレあり)
『サユリ』は、「買った家がヤバい」タイプのホラー……なのですが、ただ怖がらせるだけで終わりません。 家族が理不尽に壊されていく前半と、残された者が“反撃”に転じる後半で、映画の手触りがガラッと変わるのが特徴です。 いわゆる“幽霊屋敷もの”の形を借りつつ、観終わった後に「怖かった…」だけじゃなく、いろんな感情が残るタイプの一本です。🎬
「何も知らずに観たい」人は、この記事ではなく本編を先にどうぞ…!でも、ネタバレ前提で“どんな話か把握してから観たい”人には、ここが道しるべになります。
神木家は、念願のマイホームへ引っ越します。長女は自分の部屋に喜び、長男は景色にワクワク。 でも、末っ子の弟だけは「何かいる」と感じて不安になります。さらに同居する祖母は認知症が進んでいて、 引っ越し初日から、家の一点をじっと見つめたり、家族を間違えたりして空気が落ち着きません。
そんな中、長男・則雄は学校で、霊感があるらしい女生徒に突然「気をつけて」と言われます。 そこから神木家に、理屈の通らない出来事が起き始め、“家族が家族を壊すような異常”まで発生。 そして、父が死に、祖父も――と、恐怖が連鎖していきます。 「この家に何かいる」のが、もう疑いようがなくなっていく流れです。
恐怖の中心にいるのは、この家に棲みつく少女の霊「サユリ」。 ただの“びっくり幽霊”ではなく、人を狙って壊しに来る意思がはっきりあります。 しかも相手は大人でも容赦なしで、家族を一人ずつ奪っていく強さが、前半の絶望感を作っています。
ポイントは「逃げても終わらない」感じ。家の中だけでなく、心や関係をじわじわ崩してくるのが怖さの芯です。😨
物語が大きく動くのはここからです。家族が倒れていく中で、認知症が進んでいたはずの祖母が、 まるで別人みたいに意識を取り戻します。そして口にするのが、 「あれを地獄送りにしてやる」という、まさかの宣言。
ここで映画は「怖がる話」から、「怖い相手に立ち向かう話」へ。則雄と祖母の2人が、 サユリへの復讐戦に踏み出していきます。ホラーなのに、観ている側の気持ちが 「助かって…」から「やり返せ…!」に変わるのが、この作品の面白さです。🔥
- 前半:静かに不気味 → 突然の破壊、という“緩急”で心が削られるタイプ。
- 中盤:家族の関係が壊れていく恐怖(身近な人が怖くなる感じ)。
- 後半:幽霊屋敷ホラーに“戦い”が混ざり、テンポが一気に上がる。
「ずっと暗くて重い映画が苦手…」という人ほど、後半の転調が救いになります。 ただし前半はかなり容赦がないので、心の準備はしておくと安心です。🍵
『サユリ』は、“新居で家族が崩壊していく恐怖”から始まり、 “残された者が幽霊に復讐する物語”へ踏み込む、変化球ホラーです。 サユリは単なる怖い存在ではなく、物語を動かす“圧倒的な災厄”として描かれ、 その災厄に対して祖母が覚醒することで、観客の感情も「恐怖」だけに固定されません。
次章では、ネット上の感想で多い「結局どんな気持ちになる映画?」「怖い?笑える?しんどい?」という 全体像の評価を、できるだけ分かりやすく整理していきます。✨
全体的な評価まとめ 🎬💬(ネタバレあり)
『サユリ』の評価をひとことで言うなら、「賛否がはっきり分かれる挑戦的ホラー」です。 ただ怖い映画ではなく、途中から雰囲気が大きく変わるため、観る人の好みによって印象が大きく違います。 ネット上でも「最高だった」という声と、「思っていたのと違った」という声がはっきり分かれています。
前半は、いわゆる王道の日本ホラーに近い作りです。 静かな家の中、不自然な間、突然の死。 「何が起こるかわからない」緊張感が続き、特に家族が次々と倒れていく展開は 「容赦がない」「救いがなさすぎて怖い」と評価されています。
このパートはホラー好きからの評価が高く、 「久しぶりにゾッとした」「不気味さの演出がうまい」という声が多く見られます。 一方で、「重すぎる」「気持ちが沈む」という意見もありました。
物語の途中で祖母が覚醒し、「地獄に送ってやる」と宣言してから空気が一変します。 ここから映画は、幽霊に追われる話ではなく、 幽霊に立ち向かう話へと変わります。
この急な転調に対して、 「最高に熱い」「今までにないホラー体験」と絶賛する人もいれば、 「ホラーの緊張感が途切れた」「急に別ジャンルになった」と戸惑う人もいます。
『サユリ』は“怖さ一本勝負”の映画ではありません。
恐怖 → 絶望 → 反撃 → カタルシス、という感情の流れがあるため、 ホラーというより「感情を揺さぶる体験型映画」と受け取る人も多いです。
ネットで特に話題になっているのは、 「怖いのに、どこか笑ってしまう瞬間がある」という点です。 祖母のセリフや行動があまりにも力強く、 シリアスなはずの場面で思わず驚きや笑いが生まれるという感想も多く見られます。
- ホラーとして新しい
- エンタメ性が高い
- 感情のジェットコースター
- 好き嫌いは分かれる
つまり、「怖い映画を観たい人」よりも、 「予想を裏切られる映画を観たい人」に刺さりやすい作品だと言えます。
『サユリ』は、前半は本格ホラー、後半は復讐劇という大胆な構成が特徴です。
そのため、「最高に面白い」と感じる人と、 「方向性がブレている」と感じる人に分かれています。
ただ共通して言えるのは、普通の幽霊映画では終わらないという点。 観終わったあとに誰かと語りたくなる、話題性の高い一本です。
肯定的な口コミ・評価 👏✨(ネタバレあり)
『サユリ』に対する肯定的な意見で多いのは、 「想像していたホラーと違って面白かった」という声です。 単なる幽霊映画ではなく、途中から物語の方向が大きく変わる構成が 強い印象を残したという感想が目立ちます。
特に評価が高いのは、前半の不気味な空気感です。 家族が新居に引っ越してから、少しずつ異常が広がっていく流れは 「王道だけど怖い」「静かな恐怖がじわじわ来る」と好評です。
突然の死や不可解な行動が重なり、 「どこまで奪われるのか分からない」という緊張感が続きます。 この“救いのなさ”がリアルで、強く心に残ったという声も多いです。
中盤以降で最も盛り上がったポイントが、祖母の覚醒です。 認知症だったはずの祖母が意識を取り戻し、 サユリに対して強く立ち向かう姿は 「鳥肌が立った」「まさかこんな展開になるとは」と驚きの声が多く上がっています。
ホラー映画では“逃げる”のが基本ですが、 本作は“戦う”方向へ進むため、 観客の感情が「怖い」から「やり返せ!」へ変わる点が高評価につながっています。
「ホラーなのにスカッとする」「怖いのに熱い」という感想も多く見られます。 絶望的な状況から反撃に転じる流れが、 単なる恐怖映画ではないカタルシスを生み出しています。
また、シリアスな中に少しだけユーモアが混ざることで、 観ている側の感情が大きく揺れ動きます。 この“感情の振れ幅”を高く評価する声も目立ちます。
サユリがただの悪霊ではなく、 悲しい過去を持つ存在として描かれている点も評価されています。 「怖いけど、どこか切ない」「単純な勧善懲悪ではない」と感じた人も多いようです。
そのため、ラストシーンでは恐怖だけでなく、 複雑な感情が残るという感想も少なくありません。
『サユリ』は、前半の本格ホラーと、 後半の反撃展開という大胆な構成が高く評価されています。
「怖さ」「熱さ」「切なさ」が混ざり合う体験型ホラーとして、 従来の幽霊映画とは違う面白さを感じた人が多い作品です。
否定的な口コミ・評価 🤔💭(ネタバレあり)
『サユリ』は高評価の声が多い一方で、 「思っていたホラーと違った」と感じた人も少なくありません。 特に意見が分かれているのは、物語の途中で大きく方向転換する構成です。
前半は重く静かなJホラーですが、 祖母の覚醒以降は復讐劇の色が強くなります。 この急な変化に対して、 「ホラーの緊張感が途切れた」 「急に別の映画になったように感じた」 という意見が見られます。
特に純粋な恐怖体験を求めていた観客にとっては、 後半のテンポや雰囲気の変化が 受け入れにくかったという声もあります。
認知症だった祖母が突然はっきりと意識を取り戻し、 強い意志を持って戦い始める展開について、 「少し都合がよく感じた」という感想もあります。
もちろん映画的な盛り上がりとして評価する声もありますが、 リアリティを重視する人からは 「説明が足りない」と感じられる部分でもあります。
前半で家族が次々と命を落とす展開は、 インパクトが強い反面、 「気持ちが沈みすぎる」 「観ていてしんどい」 という声もあります。
ホラーに慣れていない人にとっては、 精神的に負担が大きい作品だと感じられることもあるようです。
サユリの過去や動機について、 「もう少し詳しく描いてほしかった」 という意見もあります。 断片的な情報から想像する作りになっているため、 人によっては物足りなさを感じる部分もあります。
『サユリ』への批判的な意見は、 主にジャンルの急な転換とリアリティの部分に集中しています。
ただし、それらは同時に 「他のホラーと違う」魅力の裏返しでもあります。
好みによって評価が大きく分かれる、 個性の強い作品だと言えるでしょう。
ネットで盛り上がったポイント 🔥📱(ネタバレあり)
『サユリ』は公開後、SNSや映画レビューサイトで 「こんなホラー見たことない」という声が多く上がりました。 特に話題になったのは、物語の中盤以降に起こる 予想外の展開と、強烈なキャラクターの存在です。
最も盛り上がったのは、やはり祖母の覚醒シーンです。 認知症で会話もままならなかった祖母が、 急に鋭い目つきで「地獄に送ってやる」と宣言する場面は、 多くの観客に強烈な印象を残しました。
SNSでは「ばあちゃん最強」「ホラー映画史に残る覚醒」といった コメントが相次ぎ、恐怖映画なのに なぜかテンションが上がるという不思議な盛り上がりを見せました。
サユリがただの悪霊ではなく、 悲しい過去を持つ少女であることが明かされると、 「彼女は本当に悪なのか?」という議論が広がりました。
虐待や孤独といった背景が断片的に描かれるため、 観客の想像力に委ねられる部分が多く、 考察が活発に行われました。 「復讐の対象は家族全体なのか、それとも家そのものなのか」 といった議論も話題になっています。
ネットでよく見られたのが、 「ジャンル崩壊」という言葉です。 これは否定的な意味だけでなく、 「ホラーの枠を壊した」という肯定的な意味でも使われています。
前半の絶望的な恐怖から、 後半の反撃・アクション的展開へ移る大胆さは、 「攻めすぎている」と感じる人もいれば、 「だからこそ忘れられない」と評価する人もいます。
『サユリ』は、観終わった後に 「あのシーンどう思った?」 「結局サユリは救われたの?」 と語り合いたくなるタイプの映画です。
怖さだけで終わらず、 感情の振れ幅が大きいからこそ、 ネット上でも意見がぶつかり合い、 長く話題が続いているのです。
祖母の覚醒、サユリの背景、ジャンル転換。
この3つがネットで最も話題になった要素です。
『サユリ』は、怖さ以上に 「予想外」と「語りたくなる展開」で 注目を集めた作品だと言えるでしょう。
疑問に残るシーン 🤨🧩(ネタバレあり)
『サユリ』はインパクトの強い展開が続く一方で、 すべてをはっきり説明するタイプの映画ではありません。 そのため、観終わったあとに 「あれはどういう意味だったの?」と 考えたくなる場面も多くあります。 ここでは、特に議論になりやすいポイントを整理します。
認知症が進んでいた祖母が、 ある瞬間をきっかけに意識を取り戻し、 強い意志を持ってサユリに立ち向かいます。
しかし映画の中では、 その理由が医学的・霊的に明確に説明されるわけではありません。 「極限状態で本来の自分が戻ったのか?」 「サユリの存在がきっかけになったのか?」 といった解釈が可能ですが、 正解は提示されていません。
サユリは過去に虐待を受け、 理不尽な死を迎えた存在として描かれます。 しかし、神木家そのものが直接の加害者だったわけではありません。
それでも家族全体を標的にする理由は何なのか。 「家そのものに宿る怨念なのか」 「幸せそうな家族に対する嫉妬なのか」 「ただ無差別に破壊しているのか」 ――この点は観客の解釈に委ねられています。
終盤、則雄と祖母がサユリに立ち向かい、 復讐劇は一つの決着を迎えます。 しかし、その結果が“完全な浄化”だったのかどうかは曖昧です。
サユリの怒りは消えたのか。 それとも一時的に鎮められただけなのか。 ラストの余韻は、観る人によって受け取り方が変わります。
本作では「家」がただの舞台ではなく、 物語の中心にあります。 新居という希望の象徴が、 一転して絶望の空間になります。
これは単なる幽霊屋敷ではなく、 “家族という単位そのものの崩壊”を描いているのではないか、 という考察もあります。 家が呪われているのか、 それとも人の感情が家を呪わせるのか―― ここも答えは明示されません。
『サユリ』は、すべてを説明する映画ではありません。
だからこそ、観客それぞれが答えを考える余白があります。
祖母の覚醒、サユリの動機、そしてラストの意味。
これらの曖昧さが、 本作を“語りたくなる映画”にしている大きな要素です。
考察とまとめ 🧠✨(ネタバレあり)
『サユリ』は、単なる幽霊映画ではありません。 前半は絶望的な恐怖、後半は怒りと反撃。 この大胆な構成そのものが、本作の最大のテーマだと考えられます。
物語の始まりは、夢のマイホームです。 家族の幸せの象徴だったはずの場所が、 破壊と死の舞台へと変わっていきます。
これは単なる怪奇現象ではなく、 「家族という単位のもろさ」を描いているとも考えられます。 外から来た怨念だけでなく、 家族それぞれの弱さや孤独が、 崩壊を加速させているようにも見えます。
サユリは恐ろしい存在として描かれますが、 その背景には虐待や孤独があります。 つまり彼女は、加害者でありながら被害者でもあります。
ここに本作の複雑さがあります。 完全な悪として倒される存在ではなく、 悲しみが形を変えて暴走した存在。 だからこそ、単純なスッキリ感だけでは終わりません。
多くのホラー映画は「恐怖」で終わります。 しかし『サユリ』は、 恐怖を乗り越え、“怒り”と“対抗”へ進みます。
祖母の覚醒は、 恐怖に支配されないという宣言のようにも見えます。 それは観客にとっても、 ただ怖がるだけでなく、 感情を動かす瞬間になっています。
本作は、 王道のJホラーから始まりながら、 途中でジャンルの枠を壊します。 それはリスクのある選択ですが、 だからこそ強い印象を残します。
「怖い映画」を求める人には物足りないかもしれません。 しかし、「予想を裏切られる体験」を求める人には、 深く刺さる作品です。
『サユリ』は、恐怖・絶望・怒り・切なさが混ざり合う 感情の振れ幅が大きいホラー映画です。
単なる幽霊退治の物語ではなく、 「失われたもの」とどう向き合うかを描いた作品とも言えます。
賛否は分かれますが、 観た後に必ず何かを残す―― それが『サユリ』という映画の最大の魅力です。


