そして、過去に起きた“ある事件”。
『MALUM 悪しき神』は、 単なる怪物ホラーではありません。 じわじわと精神を追い詰める 心理型オカルトホラーです。
🎬この映画はどんな作品?
本作は、閉鎖された警察署を舞台に、 新人警官ジェシカが“父の過去”と向き合う物語です。 彼女の父は、カルト教団事件に関わった後、 不可解な行動を取り命を落としました。
その真相を探るため、 ジェシカは父と同じ場所に立ちます。 しかし夜が深まるにつれ、 現実と幻覚の境界は崩れ始めます。
🌍なぜ賛否が分かれるのか?
英語圏のレビューでは、 「雰囲気は最高」「映像が強烈」という声がある一方で、 「難解すぎる」「説明不足」といった意見も目立ちます。
つまりこの作品は、 分かりやすさよりも不安感を優先している映画です。 そのため、観る人の好みによって 大きく評価が分かれます。
・作品の概要(ネタバレあり)
・英語圏での評価の傾向
・肯定的・否定的な意見
・疑問点と考察
を、映画初心者にも分かりやすく整理します。
「この映画は本当に怖いのか?」
「結局、何が起きていたのか?」
その答えを、一緒に紐解いていきましょう。🕯️
『MALUM 悪しき神』とは? 🕯️🚔
『MALUM 悪しき神』は、「夜の警察署で、ひとりの新人警官がじわじわ追い詰められる」タイプのホラーです。
舞台はすでに閉鎖された古い警察署。そこで起きた“過去の事件”と、主人公の家族の秘密がつながっていきます。
怖さの中心は、いきなり驚かすだけでなく、空気がどんどん重くなる不気味さと、カルト(危険な集団)の異常さ。
「何が現実で、何が幻覚なの?」という揺らぎを楽しむ作品です。😨
「まっさらな状態で観たい」人は、いったんここでストップしてください。
主人公は新人警官のジェシカ。彼女は「父の死」に強い引っかかりを持っています。 父はかつて凶悪事件で“英雄”のように扱われた一方で、その後に理解しにくい行動を取り、家族に大きな傷を残しました。 ジェシカは真相を知りたい気持ちから、あえて父が最後にいた場所へ向かいます。
この映画の怖さは、幽霊よりもまず場所の圧から来ます。 夜の警察署は広いのに人がいない。蛍光灯の白さ、廊下の奥の暗がり、鍵のかかった部屋…。 「安全なはずの場所」が、少しずつ逃げ場のない迷路に変わっていくのがポイントです。
- 扉の向こうが見えない → 不安が増える
- 無線・電話が“つながる” → 誰が相手かわからない
- 証拠品・記録が残る → 過去が今に刺さる
物語は、過去に起きた若い女性たちが狙われた事件の気配から始まります。 その事件に関わったジェシカの父は、危険な集団(カルト)と対峙し、誰かを救った一方で、 その後に同僚を撃つという取り返しのつかない行動をしてしまい、最後は自ら命を絶ちます。 ただし、なぜそうなったのかははっきり語られません。
1年後。ジェシカは父の死の理由を探るため、閉鎖された警察署で“最後の夜勤”に入ります。 最初は静かですが、だんだんと変なことが起きます。電話口で誰かがこちらを知っているように話す、 物音がする、監視映像や記録が不自然に見える…。そして、警察署の周りにカルトの影がちらつき始めます。
ジェシカは署内で、事件と関係のありそうな人物や“証拠”にぶつかります。 中でも重要なのは、過去の取り調べ映像や資料のような、事件の中身に触れる手がかり。 それを見れば見るほど、父が追っていたものが単なる犯罪ではなく、もっと不気味な“信仰”や“儀式”に つながっていることがわかっていきます。
終盤、ジェシカは警察署の奥へ奥へと誘導されるように進みます。そこでは、カルトの中心人物と 彼らが恐れる(あるいは崇拝する)存在が、現実のように立ち上がります。 ジェシカは抵抗しようとしますが、恐怖は「襲ってくる」だけではなく、 “あなた自身が壊れていく”形で迫ってきます。
そして、この映画がしんどいのはここからです。ジェシカが撃った相手が、 実は本当に倒すべき敵ではなかった…という最悪の方向へ転びます。 「正義の行動」のつもりが、取り返しのつかない結果につながり、父と同じように ジェシカの心は折れていきます。最後には、彼女は父と似た結末へ追い込まれ、 事件は“終わった”ように見えながら、もっと大きな闇に飲み込まれたことが示されます。
『MALUM 悪しき神』は「怪物が出るホラー」でもありますが、それ以上に、家族の罪悪感とカルトの洗脳が混ざって、 主人公が自分で自分を疑い始める怖さが核です。
次の章以降では、英語圏のレビューでよく語られる「良かった点/合わなかった点」を、わかりやすく整理していきます。🧠🔦
全体的な評価まとめ 🌍💬
圧倒的に支持されているというよりは、強く刺さる人には刺さるが、合わない人には厳しいタイプの映画と言えます。
🎥 高く評価されている点
多くの海外レビューでまず挙がるのが、映像の不気味さと空気感です。 閉鎖された警察署の冷たい蛍光灯、暗い廊下、静まり返った部屋――。 こうした「何か起きそうな空間作り」は評価されています。
また、カルト教団の存在感や終盤のビジュアル的インパクトについても、 「強烈で忘れにくい」「悪夢のようだ」という感想が目立ちます。 いわゆるジャンプスケア(急な驚かせ)よりも、 じわじわと追い込む恐怖が好きな人からは支持されています。
⚠️ 厳しい評価が多い点
一方で、最も多く見られた批判は「ストーリーがわかりにくい」というものです。 特に終盤は現実と幻覚の区別があいまいになり、 「結局何が本当だったのか?」と戸惑う人が多い印象です。
また、本作は監督自身の過去作の再構築的な位置づけでもあるため、 以前の作品と比較して「前のほうがシンプルで良かった」と語る声もあります。 そのため、期待値が高いほど厳しく評価される傾向も見られます。
🧠 観る人によって評価が変わる理由
この映画は、「明確な答え」を与えるタイプではありません。 物語をはっきり説明してほしい人にはストレスになりやすく、 逆に「解釈の余地がある作品が好き」な人には魅力になります。
さらに、主人公ジェシカの精神状態が物語と強く結びついているため、 物理的な恐怖よりも心理的な不安が中心です。 そのため、「わかりやすい怪物映画」を期待するとズレを感じやすいでしょう。
『MALUM 悪しき神』は、
・雰囲気とビジュアルは高く評価されている
・ストーリー構造は賛否が大きい
・解釈型ホラーとして語られることが多い
という特徴を持つ作品です。
「怖さの質」が合うかどうかで満足度が大きく変わる、 好みがはっきり分かれるホラーと言えるでしょう。🕯️
肯定的な口コミ・評価 🌟🕯️
🏚️ とにかく“空気”が怖い
最も多かった肯定的な意見は、 警察署という閉ざされた空間の不気味さについてです。 何も起きていない時間さえも緊張感があり、 「静かなシーンが一番怖い」という感想も多く見られました。
廊下の奥、無線の声、突然現れる人影。 派手に驚かせるのではなく、 じわじわと心を削るタイプの恐怖が好きな人には高評価です。
👁️ ビジュアルと終盤のインパクト
終盤にかけてのカルト教団の描写や、 異様な存在が現れるシーンについては 「悪夢を見ているようだった」「強烈で忘れられない」という声が多くあります。
特に、ジェシカが追い詰められていく過程と カルトの儀式的な演出が重なる場面は、 視覚的なインパクトが非常に強いと評価されています。
🧠 心理ホラーとしての完成度
本作は単なる怪物映画ではなく、 主人公の精神状態が崩れていく様子を描く心理ホラーでもあります。 「何が現実で何が幻覚なのか分からなくなる構造」が うまく作られているという意見もありました。
父の過去と自分の現在が重なり、 同じ運命をたどるのではないかという恐怖。 この“逃げられない構図”が 作品に深みを与えていると評価されています。
・雰囲気づくりが非常にうまい
・終盤の映像表現が強烈
・心理ホラーとして完成度が高い
「ストーリーの分かりやすさ」よりも 「恐怖体験の質」を重視する人には、 高く評価されている作品です。🕯️
否定的な口コミ・評価 ⚠️💬
🌀 ストーリーが分かりづらい
最も多い批判は、 何が現実で何が幻覚なのか分からないという点です。 終盤にかけて映像がより混沌とし、 物語の整理がつきにくくなるため、 「置いていかれた」と感じる人も少なくありません。
謎をあえて残す作りはホラーでは珍しくありませんが、 本作の場合は 説明が足りないと感じる人が多いことが 低評価につながっています。
🔁 過去作との比較問題
本作は監督の以前の作品を再構築した形でもあるため、 英語圏ではどうしても比較が起きています。 その中で、 「前のほうがシンプルで怖かった」 「リメイクする必要があったのか?」 という声も見られます。
そのため、初見の人よりも、 既に過去作を知っている人のほうが 厳しい評価をしがちです。
😐 キャラクターへの感情移入の弱さ
主人公ジェシカの行動について 「共感しにくい」という意見もあります。 恐怖の中で判断を誤る展開が続くため、 「なぜそうするの?」と疑問を持つ人もいます。
また、脇役の描写が少なく、 人間関係が十分に描かれていないと感じる人もいました。 そのため、 ドラマ性よりも雰囲気優先の作りに 不満を持つ声があります。
・物語の整理が難しい
・比較対象があるため評価が厳しい
・キャラクター描写が弱いという声
本作は「分かりやすさ」よりも 「不安感」を優先しているため、 その作風が合わないと 強い不満につながる傾向があります。
ネットで盛り上がったポイント 🔥💻
🔁 過去作との徹底比較
最も盛り上がったのは、 監督の過去作との違いについての議論です。 「どちらが怖いか」「どちらが完成度が高いか」といった比較が Redditなどで活発に交わされました。
特に多かったのは、 「新作はビジュアルが派手になった」 「でも前作のほうがシンプルで緊張感があった」 という意見です。 この比較論争が、作品の話題性をさらに高めました。
🐷 カルト教団と象徴モチーフ
作中に登場するカルト教団や、 不気味な象徴表現についても多く語られました。 特に終盤の儀式的なシーンは 「宗教的ホラーとして印象的」 「悪夢的で忘れられない」という声が目立ちます。
ただ怖いだけでなく、 「何を象徴しているのか?」という考察が広がり、 心理的・宗教的なテーマについての議論も活発でした。
🧠 ラストシーンの解釈合戦
終盤の展開、とくにジェシカの選択とその結末については、 「本当に超常現象だったのか?」 「精神崩壊の物語なのでは?」と 意見が大きく分かれました。
明確な答えが提示されないため、 視聴者それぞれが自分なりの解釈を語り合い、 ネット上で長く議論が続いています。
・過去作との比較が大論争に
・カルトと象徴の意味をめぐる考察
・ラストの解釈が分かれる作品
『MALUM 悪しき神』は、 単に観て終わりではなく、 観た後に語りたくなるホラーとして ネット上で話題になりました。
疑問に残るシーン 🤔🕯️
📞 電話や無線は本物だったのか?
作中では、ジェシカのもとに何度も電話や無線連絡が入ります。 しかし、その相手が本当に存在していたのかは最後まで確定しません。
ある場面では現実の出来事のように見え、 別の場面では明らかにおかしい。 これが現実と幻覚の境界をあいまいにする演出になっています。 そのため、「どこまでが実際の出来事だったのか」が はっきりしないまま終わります。
👁️ 父と同じ運命になった理由
ジェシカは、父がたどったのと似た結末に向かっていきます。 これはカルトの呪いなのか、 心理的なトラウマの連鎖なのか、 それとも偶然なのか。
映画は明確な答えを出さず、 観客に解釈をゆだねます。 「運命は決まっていたのか?」という問いが 強く残る部分です。
🐷 カルトの目的は何だったのか
カルト教団が何を成し遂げようとしていたのか、 どこまで成功したのかも明確ではありません。 儀式は成功したのか、それとも未完成だったのか。
一部では「精神的な支配そのものが目的だった」という解釈もあり、 単純な悪霊の物語ではない可能性も示唆されています。 ここも観る人によって理解が分かれる部分です。
本作は、疑問をあえて残すタイプのホラーです。
すべてを説明するのではなく、 「不安なまま終わらせる」ことで 観客の中に余韻を残します。
そのため、スッキリ解決型の物語を求める人には モヤモヤが強く残る作品でもあります。
考察とまとめ 🧠🕯️
🧩 本作のテーマは“連鎖”
父が追い詰められた場所に、娘が立つ。 父と同じ選択をしてしまう。 これは偶然ではなく、 恐怖と罪悪感の連鎖を描いているとも考えられます。
カルトが本当に超常的な力を持っていたのか、 それとも精神的な崩壊だったのか。 どちらにしても、 “逃げられない構図”がこの物語の核です。
👁️ 心理ホラーとして見るとどうか
もし本作を「悪霊退治の映画」として観ると、 分かりづらく感じるかもしれません。 しかし、 精神がじわじわ壊れていく物語として観ると、 多くのシーンが意味を持ち始めます。
電話の声、幻覚のような映像、 現実と夢の境界の崩れ。 これらはすべて、 主人公の心の状態を映している可能性があります。
🎬 こんな人におすすめ
・雰囲気重視のホラーが好きな人
・答えがはっきりしない映画を考察するのが好きな人
・カルトや宗教的テーマに興味がある人
逆に、分かりやすいストーリーや 明確な解決を求める人には、 少し合わないかもしれません。
『MALUM 悪しき神』は、 恐怖の正体をはっきりと示さないことで 不安を残すホラー映画です。
高評価と低評価がはっきり分かれるのは、 その“曖昧さ”ゆえ。
しかしだからこそ、 観た後に語りたくなる作品でもあります。
単なる怪物映画ではなく、 「心が壊れていく瞬間」を描いた 心理的ホラーとして観ると、 より深く味わえる一本です。🕯️

