Switch 2で『スマブラ6』はいつ出る?――噂と予測を徹底検証

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「大乱闘スマッシュブラザーズ(スマブラ)」シリーズは、任天堂および対戦アクションゲーム界隈で常に高い注目を集めてきたタイトルである。キャラクターの多様性、クロスオーバー性、シンプルな操作性と深い駆け引きの両立、フレンドリーな対戦環境、そして継続的なDLC展開――これらが長く支持されてきた要因だ。

しかし、現在最新作である『スマブラ SPECIAL(Ultimate)』も、世代的にはハードスペックの限界やユーザー要望の変化とともに、その更新寿命の限界が見え始めている。任天堂が後継機(Switch 2)を発表・展開を始めた今、ファンの間には「スマブラの新作は出るか」「いつ出るか」「どのような仕様になるか」といった問いが飛び交っている。

本稿では、可能な噂・リーク・ファン予測をできるだけ広く集め、それらを整理しつつ、自らの仮説を交えて「Switch 2向けスマブラ新作」の姿を描くことを目的とする。


噂・リークの内容と信憑性整理

まず、ネット上で見られる主な噂・リーク内容を整理し、それぞれの傾向・信憑性を評価してみる。

主な噂・リークの一覧

  1. スマブラ6(新作)リリース説
     シリーズナンバリングを継ぐ「スマブラ6」が出る、という説は根強くある。
  2. 2026年夏リリース説
     複数リーク記事やファン予測で、「2026年夏が発売時期」と目されている。
  3. Ultimate の拡張版(Deluxe 形式)説
     既存の Ultimate を元に拡張・強化した“Switch 2版”としてリリースするという予想も多い。
  4. 桜井政博氏発言からの憶測
     桜井氏が「次が無いとは言い切れない」「拡大路線にはならない可能性」など語ったという解釈を基にした推測。
  5. まだ開発には着手していない説
     “可能性はある”という発言から、「現時点で実は制作は始まっていない」という見立ても存在。
  6. 参戦キャラクター予測
     ワルイージやゼノブレイド系列、新規ゲストキャラなど、さまざまな参戦予想が数多く出ている。
  7. 拡大路線否定説
     桜井氏がかつて「同じような拡大路線にはなり得ない」と語っていたことをもとに、次作ではキャラ数増加よりも質の深化が重視される、という予測。
  8. 発売時期をさらに後ろ倒しする説
     開発コストや調整工数を考えて、2027年、2028年という予測をするファンも一定数見られる。
  9. 初めてのリーク情報の噂記事
     “Switch 2用スマブラ新作初のリーク”と銘打つ記事も散見されるが、具体性には乏しい記述が多い。
  10. Yahoo!知恵袋・掲示板予想
     一般ユーザーの「2年後くらい? 2026末か2027年上旬か?」という予測も広く展開されている。

これらはいずれも確定情報ではなく、情報源が匿名だったり裏が取れないものが多い。ただし、複数の予測で「2026年夏」が重複している点や、拡張版形式の予測が繰り返し出る点には、それなりの注目価値がある。

信憑性評価と注意点

  • 匿名掲示板・ファンサイトの情報をそのまま信じるのは危険である。
  • 任天堂や桜井氏の公式声明と整合しない噂は、話半分で扱うべき。
  • リークと称する情報には意図的なフェイクも混ざることがある。
  • 複数の独立筋から「2026年夏」が出ている点は予測仮説として重視できそうである。
  • 桜井氏が「拡大路線にはならない」と言ったという引用が、文脈抜きで語られていることも多い。
  • 「まだ作っていない感じ」という予測は、発言の読み替えや推察にすぎず、直接証拠ではない。

つまり、こうした噂を扱う際は「可能性のレンジを示す仮説群」として整理し、自分なりの重み付けを持つことが重要だ。


発売時期予測・スケジュール仮説

次に、これら噂や過去の開発・リリースパターンなどを手掛かりに、いくつかのシナリオを立てて発売時期を予測する。

過去作・開発期間の参考点

スマブラシリーズの歴代作のリリース間隔、開発期間、DLC展開の時期などを参考にすると、次作開発には数年単位の猶予が必要と考えられる。特にキャラクター数やバランス調整が膨大な作品であるため、準備期間は長めに見積もるべきだ。

また、任天堂のハード移行期(新機種導入時)では、主要タイトル(マリオ、ゼルダ、ポケモン等)がローンチまたはその近辺で投入されることが多く、スマブラもその文脈でタイミングを調整する可能性が高い。

発売タイミングのシナリオ比較

以下は、主なシナリオとそれぞれの発売予測時期および発表タイミングの仮説である。

シナリオ発表時期(仮)発売時期(仮)コメント
標準新作型(スマブラ6)2025年後半~2026年初頭2026年夏~2026年後半噂で最も支持されるパターン。ローンチから1〜2年後あたりで投入。
拡張/Deluxe型(Ultimate がベース)2025年~2026年2026年中現行版を流用して改良しつつ、比較的早く出す方式。
慎重型/大刷新型2026年中~2027年2027年以降技術刷新・構造再設計を伴うため時間をかける。
後倒し派2026後半~2027年発表2028年以降発売開発遅延や資源制約の観点から長期化を見込む例。

この中で、最もバランスが取れていそうなのは「2025後半発表、2026年夏~後半発売」の標準新作型、あるいは「拡張/Deluxe 型」で2026年中発売というケースである。

特に、多数の噂で「2026年夏」というタイミングが目されている点は無視できない。もしこの予測が正しければ、2025年中~2026年初頭に発表される可能性が高い。

一方で、掲示板上には「2026年末~2027年上旬」や「2~3年後」などの慎重派予測も目立つ。たとえば、あるユーザーは「プロジェクト並行や開発期間を考えると、2026年末か2027年上旬ではないか」と予測している。こうした声も無視できない。

結論としては、**最有力仮説は「2026年夏~2026年後半発売」**であり、それを中心レンジとしつつ、多少の前後幅(2026年初~2027年初)を残すのが妥当だと考える。


噂ベースで想定される仕様・方針

噂や予測から導き出せる“ありそうな仕様・方針”を仮説として羅列し、それぞれの実現可能性を考えてみる。

全キャラクター継承+新規参戦

多くの予測で、現在の Ultimate に登場するキャラクターの大多数は新作にも引き継がれるという構成が想定されている。これには、既存キャラクターのモデル刷新・演出強化を伴う改良が加えられるという見込みも含まれている。

そこに数体(3~8体程度)の新規参戦キャラクターを追加する、という構成が噂の中心にある。

新規参戦キャラクター予想

ファン寄りの予想として頻出するキャラには、次のようなものがある:

  • ワルイージ:多くのファンが待望しており、参戦可能性は高く見られている
  • ゼノブレイドシリーズのキャラクター(例:ノア/ミオ、ヒカリ/ホムラ)
  • 他社IPゲスト(例:ソラ(キングダムハーツ)、NieR 系、格ゲーキャラなど)
  • マイナー/レトロキャラクター:カービィ、マリオシリーズ以外にもマイナー/隠れた人気キャラの参戦案
  • アシストキャラ/スピリットの昇格:過去シリーズで存在したキャラを改めてプレイヤー操作可能に昇格させる案

ただし、実際にはライセンス交渉、バランスとの整合性、技仕様・モーション設計などの制約が強いため、参戦予測はあくまで“願望的見立て”の側面が強い。

拡大路線否定・質の深化重視

注目すべき噂のひとつに、「拡大路線にはならない」という予測がある。これは、桜井政博氏が過去に語ったとされる「同じように拡大路線になることはあり得ない」という発言解釈に基づく。

この予想を前提にすると、次のような方針が考えられる:

  • キャラクター数の大幅な増加は抑え、むしろ既存キャラの演出強化や技改良に注力
  • モードや遊び方、操作体験の深化にリソースを割く
  • DLC追加や拡張方式で“見せ方を変える拡張”型の運用重視

つまり、量より“質”、拡張より“内部深化”を重視するアプローチである。

拡張/Deluxe 型案(Ultimate 拡張版)

ひとつの有力案として、Ultimate の資産を活かしつつ、グラフィック刷新・演出追加・操作改良を施した “Deluxe 版” を Switch 2 向けに出す、という案がファンの間でしばしば語られている。

この方式の利点としては、

  • 既存ユーザー資産(キャラ、データ、ファン基盤)を活かせる
  • 開発コストをある程度抑えつつ、進化した体験を提供できる
  • 移行障壁を低めにできる可能性がある

逆に欠点・リスクとしては、

  • 「単なる焼き直しだ」「新作扱いできない」という批判を受けやすい
  • リニューアルの範囲がどこまでか(表現・システム改変の限度)という線引きが難しい

この方式が採用されるならば、発表・発売時期は比較的早めになる可能性もある。

開発着手時期・進捗予測

いくつかの噂は、「実はまだスマブラ新作は作っていない感じだ」という見立てを示している。すなわち、桜井氏や任天堂が “可能性あり” と語る段階にはあるが、本格的な開発には至っていない、という説だ。

この見方には次のような根拠・論点がある:

  • もしすでに大規模開発中であれば、関係者リークや動き出し情報がもっと出てくるはず
  • 守秘義務や発表タイミング制約により、外部に情報が漏れにくい可能性
  • 任天堂や桜井氏が“可能性あり”と語る段階は、まだ企画段階・意思確認段階である可能性が高い

ただし、これが真実かどうかを判断する証拠は乏しい。いずれにせよ、開発着手時期が遅いならば、リリースはさらに後ろ倒しになるリスクがある。

その他仕様仮説(操作性・モード・演出など)

噂の中には、キャラクター継承や参戦予測以外にも操作性・演出・モードに関する予想が散見される。以下に代表的仮説を挙げておこう:

  • ジョイコン操作拡張:モーション操作、ジャイロ制御、振動フィードバック強化
  • UI/インターフェース刷新:レスポンス改善、メニュー操作の最適化
  • ステージ演出強化:よりダイナミックなギミック、地形変動、背景演出強化
  • リプレイ・観戦モード強化:自由視点カメラ、スローモーション演出、配信向け編集機能
  • DLC/シーズン性モデル強化:定期更新、新キャラ・コスチューム追加など
  • クロス対戦支援:もし将来的に他機種版が出れば、クロスプラットフォーム対戦を視野に入れる案もある

ただし、これらは操作体験やモード性の拡張に関する仮説であり、噂として目立つものは少なめである。


ファン予測の傾向と読み解き方

ネット上には無数のファン予測があるが、その傾向を整理して、どの予測に重みを置くべきかを考えてみよう。

多い予測スタンス

  1. 慎重派予測
     「開発時間を長めに見積もる」「2027年~2028年になるかも」という慎重論が目立つ。
  2. 楽観派予測
     「2年後には出してほしい」「2025年か2026年に発表されるだろう」という予測。
  3. 拡張型支持派
     Ultimate 拡張版説を支持する見立て。
  4. 参戦キャラ妄想派
     自らの好きなキャラクターを参戦予想リストに挙げて語るスタイル。
  5. 桜井中心論
     「桜井氏がどう動くか」が予測軸になるタイプ。
  6. 掲示板合議型
     多数のユーザーの投票・リスト形式で「参戦キャラ予想」や「発売時期予想」をまとめたもの。

根拠・妥当性の検討軸

これら多数の予測を読む際に注意すべき軸は次のとおり:

  • 根拠の明示性:内部ソース、リーク、インタビュー引用などがしっかり示されているか
  • 発言の文脈:桜井氏発言などが切り取り引用されていないか
  • 整合性:他の噂・予測との整合性(発売時期・仕様など)
  • 実現性:開発コスト・時間・技術難度を考慮した実現可能性
  • 逆張り要素:話題性を狙った極端予測(過度な新技術導入案など)はバイアスを意図していることもある

これらを照らし合わせ、予測を重み付けしながら、自身の仮説を構築することが賢明である。


仮説:最有力シナリオと将来予測

前節までを踏まえたうえで、私なりの仮説・予測を整理し、最も現実味が高いと思われるシナリオを提示する。

私見による最有力シナリオ

  • 発表時期:2025年後半~2026年初頭
  • 発売時期:2026年夏~2026年後半
  • 方式:純粋なナンバリング「スマブラ6」形式。ただし Ultimate の資産を活用した形を併用
  • 資産継承:Ultimate 登場キャラクターをほぼ網羅的に継承しつつ、演出刷新・モデル更新を実施
  • 新規参戦:3〜7体程度の追加キャラクター
  • 拡大路線否定的調整:キャラ数の無制限な拡張は避けつつ、質的変化・モード拡張を重視
  • 操作・演出強化:操作レスポンス改善、UI刷新、リプレイ・観戦機能強化
  • DLC更新モデル:シーズン制や拡張パック方式で、新キャラ・ステージ追加を継続運用
  • 互換性設計:Switch 版からのデータ移行や DLC 継続利用を可能にする設計を採用

この仮説は、「大規模刷新すぎず、しかし変化を感じさせる進化型スマブラ」という期待値に対応できるバランス案だ。

代替可能性のあるシナリオ

  • Deluxe/拡張版型:既存の Ultimate を改良・拡張して Switch 2 対応版として発表・発売
  • 慎重型/長期開発型:全面刷新を伴うため、2027年、2028年あたりにリリース
  • ミニマム更新型:演出・操作改善・UI刷新に止まり、参戦キャラは少数追加、変化を抑えた安定型

いずれのシナリオが採られるにせよ、最初の発表タイミングとロードマップ設計が極めて重要になる。

成功条件とリスク要因

成功条件

  • 応答性・操作感が優れること
  • リプレイ/観戦機能の充実
  • DLC更新や運営対応の信頼性
  • 既存ユーザー資産保護・移行性
  • 新規ファン層誘引力を持つ参戦キャラクターやモード

リスク要因

  • バランス調整の失敗・不公平性
  • 開発遅延・品質低下
  • 拡張版扱いによる“新作期待外れ”批判
  • ネットワーク周り・オンライン不具合
  • 高すぎる制作コストと投資回収リスク

これらを念頭に置きつつ、新作スマブラの未来を注視したい。


結びに:噂を超えて未来を見据える

スマブラ新作に関する現時点での噂・リーク・予測をできる限り網羅し、それらを整理・評価しながら、自らの仮説を示した。本稿で扱った「2026年夏発売」「ナンバリング型+資産継承」「拡大路線否定」「質重視進化型構成」あたりが、最も実現可能性の高いシナリオであろう。

とはいえ、任天堂や桜井政博氏の判断、社内リソース配分、技術的制約、ライセンス交渉など、公開されていない要因が多数存在するため、最終的な姿は予測とは異なる可能性も大いにある。

今後注視すべきポイントは次のとおりである:

  • 任天堂の公式発表・Nintendo Direct
  • 桜井政博氏・任天堂開発陣の発言やインタビュー
  • 特許出願・技術登録情報からのヒント
  • 業界メディア系リーク・関係者証言の信憑性検証
  • ファンコミュニティの動向・参戦キャラ予想トレンド